レフェリーの権限は絶対であるものの、余りにも調子抜けの展開に「え?」「なんで?」「らしくない終わり方」と困惑や「レフェリーも大変だな」「レフェリーは絶対だからね」と理解の声、さらには「もっと収拾がつかないものもいっぱいあるだろう」「昭和の日本のプロレスかよ」と会場に同調するコメントも見られる。
しかし、この試合の”強制終了”は4人を止めるどころか、さらなる暴走の引き金となった。ナイア&ラッシュが場外にテーブルを設置しリアをセット、ナイアがエプロンに登ったタイミングでイヨがクロスボディで突進。ナイアに体ごとぶつかり、その衝撃で落下するとともにテーブルが真っ二つに崩壊。その横ではリング周辺にいたラッシュがリアめがけてスピアーで突っ込み、極厚のバリケードごと吹き飛ばした。試合中ですら見られない交通整理レベルの衝突が立て続けに起き、最終的に4人全員がリング周辺に倒れ伏す異様な光景が広がる。
4人のスーパースターが大の字失神KOという、なかなかお目にかかれないショーを目の前にした会場はレフェリーへのブーイングから一転、「ヤバい試合、ホーリーシット」の大合唱の掌返し。
非難から一転して「ホーリーシット」の大合唱に切り替わり、試合そのものへの不満が試合後の破壊劇によって上書きされる形はエンターテイメントとしては極上だが、ファンも「あぶねえ」「これが見たかった」「女子の試合でバリケード壊れるんだ」「あーあエグい滅茶苦茶だ」「すげえ試合やってるな」と驚きを隠せない。
王座はリア&イヨの手元に残ったが、ノーコンテストという玉虫色の結末。むしろ試合後の乱闘で4人全員が倒れるという幕切れは、この抗争がさらに過激化する可能性と大きな遺恨を残した。
