■子どもが自由に遊ぶ「プレーパーク」も

自由に遊ぶプレーパーク
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 規制と苦情の板挟みになる中で、子どもたちの遊び場は確実に制限されている。北村氏は、自身の育児経験からくる実感を次のように述べる。

 「子どもが3人いるが、連れていくとバラバラになる。小さいトランポリンと大きいトランポリンがあって、子どもによっては大きいものでも遊びたい場合もある(ができない)。あと自転車禁止も多いので、子どもが練習する場所がない。うちの近くの公園が禁止になった。近隣のお年寄りの人たちがめちゃくちゃ怒ってきて、子どもが泣いて帰ってきた」。

 この行き詰まった現状を打破するモデルとして紹介されたのが、世田谷区にある「羽根木プレーパーク」だ。ここでは「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに、あえて柵や手すりを設置しない遊具や、焚き火、工作などが許可されている 。

 「柵があること=安全だ」という錯覚を排除し、子ども自身の危険察知能力を養う狙いがある。これについて、かつて卒論でプレーパークを研究したというNO YOUTH NO JAPAN代表理事・能條子氏は「そこで遊ぶ子どもたちは本当に生き生きしている。自分がやりたいことを中心に考える。大人の顔色などをうかがうことのない場は、大事だと思う」と、その意義を強調した。

 衆議院議員・泉健太氏は「今、子どもたちの数に比べても圧倒的におじいちゃん、おばあちゃんの数が多い。そのおじいちゃん、おばあちゃんたちにとって危ないから、ボールやバットを使わないでとなると、本当に子どもの居場所がなくなる。世の中全体で、ここは子どもたちが自由に遊べるところと、もう1回再定義して作っていくべき」と、政治的な視点からも再定義の必要性を説いた。

 最後に、北村氏は日本の公園の未来へ向けてこう締めくくった。

 「ドイツやデンマークの公園はとても自然豊かで、泥遊びもたくさんしているが、日本の公園の子どもたちは、ゲームをしていて手先だけで遊んでいる。体全身で触れ合って、思いっきり遊ぶスペースがどんどんなくなっている。子どもたちの未来を考えて変えていかないといけない。体の成長なども含めて豊かな場所になっていかない。大人がルールを厳密化していったので、我々がどうにかしていい方向に変えていきたい」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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