【WWE】ELIMINATION CHAMBER(2月28日・日本時間3月1日/イリノイ・シカゴ)
日本人女子ヒールがまさかのタイミングで奇襲の“禁じ手”攻撃を発動。試合の流れを大きく変えた一方、予期せぬ展開に会場からブーイングが起こった。
6人による女子チェンバー戦でのこと。3番手入場のアスカは中盤の空気を一変させる役割を担っていたが、この試合最大の見せ所は、半年近く鳴りを潜めていたアスカの代名詞である“ポイズン・ミスト”攻撃だった。
キアナ・ジェームス、ティファニー・ストラットン、アスカ、アレクサ・ブリス、リア・リプリー、ラケル・ロドリゲスの順に時間差でポットが開き、ケージに囲まれたリングに参戦する「イリミネーション・チェンバー」ルール。アスカはキアナの奇襲を即座に切り返し、キックラッシュで主導権を掌握。リング内のキアナ&ティファニーに同時攻撃を仕掛け、2対1の局面でも2023年の覇者らしい手慣れた攻防で制圧する。
まさかの奇襲に騒然
試合の転換点は明確だった。4番手で登場したアレクサがポッド最上段からトゥイステッド・ブリスで複数人を一掃し、そのままキアナをシスター・アビゲイルの体勢に捉え、レッスルマニアのロゴを指差し勝利宣言。しかしこの一瞬の間が余計だった。得意のカメラ目線の“見切り”の場面で、アスカが死角からぬるりと踏み込み、顔面にポイズン・ミストを噴射させた。
端正な顔面に緑色の何かが直撃すると、アレクサが声を上げて「Oh〜! ホゲェ〜ッ!」と大悶絶。一方、敗戦濃厚だったキアナが漁夫の利のロールアップを決め、アレクサを丸め込んで3カウント。アレクサは女子チェンバー最初の脱落者となった。
この攻防が秀逸なのは、大技連発で試合の中心だったアレクサを、一発のミスト噴射でぶち壊したアスカの「カオスを生む職人」ぶりだ。ファンからも「あああ」「吹いた」「毒霧来た〜」「ミスト久しぶり」など、アスカの攻撃カードから消えかかっていた”禁じ手”への興奮コメントばかりだった。
一方、会場からは人気者の理不尽すぎる退場シーンに、アスカへのブーイングも飛ぶ。退場しながら悶絶&嗚咽を漏らす可愛そうなアレクサには「見せ場を作って即退場なんて」「タオル、タオル」「効いたよな、早めの毒霧」と嘆く声も寄せられた。
元タッグパートナーで、袂を分かってからも度々この毒霧の洗礼を受けてきたアレクサ。過去に蓄積されたアスカとの因縁を踏まえ、海外では「この二人だからこそ成立するスポット」という文脈で試合のハイライトに挙げる声も少なくない。
ミストで最初の脱落を演出したアスカ自身は、その後ラケル・ロドリゲスのテハナボムでキアナの上に叩きつけられ、2人同時ピン負けという形で退場。その後、リアが激戦を制した。アスカは序盤から中盤のターニングポイントを演出しながらも、惜しくも「レッスルマニア」進出はならなかった。(ABEMA/WWE『ELIMINATION CHAMBER』)
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