1試合を戦ったイヨにとっては最悪の相手だ。ラケルは大きなフレームを生かし、序盤からショルダータックル、頭部・背中への締め技で圧倒。場外でも主導権を握り続ける。イヨの低空ドロップキックによる足攻めや切り返しなどテクニカルな攻撃も、ラリアット、バックブリーカーで封じ込め、ことごとく無効化していく。
問題のシーンでは、イヨがエプロンからトップロープへ飛び乗り、スプリングボード式のクロスボディを放つ。だが踏み切りに合わせて、ラケルはサイドへ一歩、二歩とずれて完全に回避し攻撃は未遂に。
一方、対角線へ一気に加速したイヨに対し、ラケルはリング中央で真っ向から全速力で身体ごとぶつかり、イヨはそのまま宙に浮いて吹っ飛び、マットに突き刺さった。女子戦線では最強格の1人とされるイヨだが、ラケルの体格とパワーの暴力には手が出ない様子。スピードスターの加速を極めてオーソドックスな“ぶちかまち”で制する問答無用の説得力に、ABEMAの実況・藤沢俊一郎アナウンサーも「うわーぶっ飛ばした〜! ぶちかました」と素のリアクションを見せる。
これに呼応したファンからも「すげー」「交通事故だろ」「正面衝突やん」「闘牛かよ」と驚きの声が続出。さらに、マンガ『キン肉マン』のパワー系バッファロー・マンになぞらえ、「ハリケーン・ミキサーだ」と文字通り、当たった相手がバラバラになりそうな衝撃の一撃に驚きの声があがった。
イヨの得意パターンを完全に読んで潰したこの一発を起点に、ラケルはベイダーボム、エルボードロップ連打、ロープを使ったスープレックスへとパワーラッシュを展開。しかし終盤、リヴ・モーガンが登場し、抗争中のステファニー・バケルとの場外乱闘が勃発。気を取られたラケルをイヨがインサイド・クレイドルで押さえ込み、辛くも3カウントを奪った。
勝利したイヨだったが、試合後にはラケルが鉄柱、さらにはエプロンへのテハナ・ボムで腹いせの追い打ち報復を受け理不尽にも勝者にも関わらず完全KO。満身創痍のまま次の対戦相手アイビー・ナイルとの3試合目に突入し、あえなくピンを奪われて脱落した。その後はアイビーをベイリーが下し、さらに最後に登場したアスカにも勝利。勝ち抜き戦はベイリーが制し、女子IC王座の次期挑戦権を獲得した。4月の「レッスルマニア」に向けて、このタイトルを巡るタレントが集結しており、混沌とした状況はまだまだ続きそうだ。(ABEMA/WWE『RAW』)
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