25日の参議院予算委員会、日米首脳会談に関する集中審議で、無所属で立憲会派の広田一議員が、米国がイラン攻撃を正当化する理由としている「イランからの差し迫った脅威」について追及した。
【映像】「ダメだよこれ」「答えてない」ヤジ瞬間(実際の様子)
広田議員は、高市早苗総理が訪米前の予算委員会で、“イランからの差し迫った脅威”について聞いてきますという旨の答弁をしていたとして、「会談で米国から説明はあったのか?」と質問。高市総理は「どのような脅威が存在するかも含めて状況については伺いました」と答えた。続けて「どのような感想を持ったか?」と問われると、「大変機微な話でございますので、やり取りについて先方の反応含めて差し控えさせていただきます」と回答を控え、議場はざわついた。
広田議員は続けて「このあとトランプ大統領は、『イランは世界にとって深刻な脅威です、そして誰もがこのことについて私に同意している』という旨を述べられています。高市総理も同意したんでしょうか」と質問。
ここで藤川政人委員長が指名したのは総理ではなく茂木敏充外務大臣。議場から「総理!総理!」とヤジが飛ぶなか茂木大臣は「議論の詳細については高市総理からもありましたように、外交上のやり取りですから明らかにすることはできないという上でお話をしたいんですが、我が国にとってもそうでありますし、国際社会全体にとってもイランの核開発、これはあってはならないと考えておりまして、その点は米国も同じような認識を持っている。一番最近の発言ですと、トランプ大統領、『1にも核開発、2にも核開発、3にも核開発』このように述べていると承知をいたしております」と答えた。
これを受けて広田議員は「では深刻な脅威というのはイランの核開発のことなんでしょうか」と質問。高市総理は「日本の立場としてはイランの核開発についてはもうかねてより懸念を表明いたしております。多くの他国もそうであったと理解をしております。そしてアメリカ自身もそうであると、この核開発については、これはもう問題だとしているということは十分に理解をいたしております」と答えた。
ここで広田議員が「高市総理、今核開発について懸念という言葉を使われました。懸念と脅威は違いますよね」と問うと、高市総理は「そうですね、懸念と脅威は違いますね」と認める展開に。
議場がざわつく中、広田議員は「そうであれば核開発は脅威ではないんですか?」と質問。ここで再び茂木外務大臣が手を挙げ、議場からは「総理の言葉でしょ!」「総理の答弁!」とヤジが飛んだ。
茂木外務大臣は「懸念、恐らくですねこの文脈で申し上げますと核開発が進んでいくということに対しては懸念を持つという形であります。一方脅威、これは実際核開発がなされて、場合によってはそれによる攻撃が行われるかもしれない、それは間違いなく脅威ということになると思います」と答えた。
広田議員は「そうすると日本政府としてイランが核開発をしているという証拠を握っているんでしょうか?」と質問。
茂木外務大臣は「IAEAの査察もずっと拒んでいるところでありますが、核濃縮等が進められている、こういうさまざまな情報があるところでありまして、イランが全く濃縮活動も行っていない、その濃度も上げていないということを、イランの側から証明がされているということはない、このように理解しております」と答えた。
広田議員は「つまり確たる情報は持っていないのに、なぜ脅威と判断できるんですか」とさらに追及。
茂木外務大臣は「確たる情報、これはですねIAEAにおきましても、それぞれの国が自ら開示をするということによって、核、原子力を使うにしてもこれは平和的な利用に限るということを証明するのは、それぞれの国の責任ということになってくるわけでありまして、それをイランは果たしていないということを申し上げています」と答え、議場からは「答えてないよ!」「答弁が違うよ!」とヤジが飛んだ。
広田議員は「そうすると脅威判断ということは、日本政府としてはできないんじゃないですか」と畳みかけた。
「懸念」でなく「脅威」と判断した理由は
