二人の出会いは2021年、マッチングアプリを通じて。茨城県在住で検索していた妻は、夫のプロフィール写真を見て「茨城にこんなイケメンがいるはずない」と詐欺を疑うほどの衝撃を受ける。一方、転勤で茨城に来たばかりだった夫は、引っ込み思案な性格からやり取りを負担に感じ始めていたが、妻の猛烈なプッシュに押される形で初対面を迎えた。
待ち合わせ場所に「写真詐欺を暴く刑事」の心持ちで現れた妻だったが、実物の夫を目にするやいなや「吉沢亮!?国宝!?幻覚!?」と一目惚れしてしまう。夫側も、身構えていた「強烈な奴」という印象から、会話が成立する女性という加点評価に変わり、共通の趣味である音楽を通じて距離を縮めていった。
交際への決定打となったのは、料理好きの夫がこぼした「つくりがいがない」という言葉だった。妻は即座に自宅突撃の約束を取り付けるも、当日は仕事のトラブルで大幅に遅刻し、到着は深夜24時前となった。しかし、夫は食事を作って待ち続けており、妻はこの優しさに「勝ち」を確信する。ところが、出会いから3ヶ月が経過し、妻が電話で関係性を問いただすと、夫からは「ごめん、恋愛対象には見られない」という非情な宣告が下された。その理由は「(妻の)髪が短いから」という、会場も困惑するほど個人的な好みによるものであった。
妻は直後に表参道の美容室を予約し、往復5時間と4万円をかけて最高級のエクステを装着。この「ロングヘア作戦」が夫の好みにドストライクとなり、立場は逆転して夫からの告白で交際がスタートした。その後、結婚を意識し始めた矢先に祖母のガンが発覚する。余命宣告を受け、病状が急変していく中で、夫は「今できることは何か」と考え、ダイヤのネックレスを手にプロポーズを敢行した。結婚の報告を受けた祖母は、動画の中で「おめでとう」と感激の声を残し、その1週間後に安らかに息を引き取ったという。
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