TVアニメ『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』が、2026年4月より放送されている。本作はHJ文庫(ホビージャパン刊)の同名小説が原作で、高校デビューに失敗して灰色の青春時代を過ごした主人公・灰原夏希が、高校入学直前にタイムリープしたことから「虹色青春計画」として学生生活をやり直すというストーリーだ。
やり直した高校生活で、かつて片思いしていた美少女・星宮陽花里や、クラスカースト最上位な美男美女たちとも友人関係になっていくが、やり直したが故の問題が発生。それにひとつひとつ向き合っていく等身大の青春ストーリーを楽しめる。
本作にて主人公の夏希を演じるのは、声優の上村祐翔。本記事では、上村に話を伺った中から、本作の第一印象や夏希を演じる上で意識していたポイントなどをお届けする。
——高校入学直前にタイムリープした灰原夏希が、青春をやり直すべくひたむきに努力していくという導入が印象的でした。
上村:すごくテンポ良くやり直しの学園生活が始まっていって、タイムリープしたことに対しても、これは突き進むしかないとひたすら目の前の出来事に一生懸命に取り組む灰原夏希が、見ていて気持ちいいですよね。
——最初に本作が面白いと思ったポイントはどこでしたか?
上村:登場人物たちと掛け合っていく中で、灰色の青春時代だったころとは違う関係値に変わっていきますが、夏希の行動によってそれを受けたみんなの素行が変化して、どんどん物語の色合いが変わっていくところが、爽快感があって面白かったです。
——夏希は、大学4年生までの経験値を持った上で入学直前から高校生活をやり直しているわけですが、演じる上で意識されていたのはどんなところでしょうか?
上村:第1話の冒頭では大人の状態でしたが、いざ高校生たちと一緒に話していくと、ちょっとずつ若返っていくと言いますか。もちろん精神面は大人ではあるのですが、モノローグも自然と少しずつ柔らかくグラデーションで変化していくように演じられればいいかなと思い、スタッフとも相談しながら緩やかな決めごととして演じていました。
ただ、夏希としてこうあらねばならないということはあまり定めずに、ひとつひとつのことを大事に自分が真面目に演じていくことで、ほかの演者さんも含め雰囲気が変わっていく自然な現場の空気感を大事にやっていこうという感じでした。
——夏希は、やり直すために努力をしているのはもちろんですが、友人関係を維持しようとして序盤では気を張っているように、ひたむきで真面目な性格ですよね。
上村:かつてできなかったことを全力でやり進めるという意志があるのはもちろんですが、ちゃんとすべてに対して誠実に向かい合って真面目に取り組んでいるのが印象的ですし、すごく素敵です。
作品としても青春群像劇なので、会話も自然体でナチュラルな雰囲気があって。なので、現場で生まれる芝居の掛け合いのなかでの演技のテンポ感とか、そういうところを大事にやっていこうと思いました。
——上村さんを含め、役をガッツリ作り込んで掛け合うというより、現場の雰囲気を重視したアフレコだったのでしょうか?
上村:そうですね。同世代のキャスト陣が多かったので、一緒に演じたら空気感がすぐにできていきました。もちろん、ここはこう見せたいというディレクションをいただいたり、こちらも用意したものがあったりしましたが、みんなが作ってきたキャラクターがすごく素敵なものだったので、物語が進むことでちょっとずつ変化していったら面白いよねという、なんとなくの了解があったと思います。
「ドキドキしながらマイク前に立っていました」
