G大阪のDF初瀬亮が蹴り込んだFKはファーサイドへ。両チームの選手がもつれる中、こぼれ球にいち早く反応したのはFWイッサム・ジェバリ。元チュニジア代表FWは身体を折り曲げながら足元に入ったボールからシュートを放つ。これが京都のGK太田岳志の横をすり抜け、枠内に飛んでいく。しかし、相手選手をマークしながらゴールまで戻っていたMF尹星俊(ユン・ソンジュン)が、ライン上のギリギリのところから左足で大きくクリアし、チームのピンチを救った。
密集地で迎えた決定機を仕留めきれなかったジェバリが苦笑いを浮かべる中、試合はなかなか再開されない。VARでボールがゴールラインを越えていたかどうかを確認していたのだ。
クリアの瞬間を確認した解説・加地亮氏は「これは微妙ですよ。どうでしょう。(ボールがラインに)かかっているようにも見えます」と述べて戦況を見守った。
それと同時にVARはジェバリがシュート時に相手選手からファウルの接触を受けていたかどうかも確認。最終的に主審は両腕を横に振り、ノーゴールかつPKもなかったという判定を下した。
加地氏が「ビッグプレーですよ」と表した尹のゴールカバーに対して、ファンもSNS上で大興奮。「ユンの1mm」「神クリア!」「すごいな」「ソンジュン偉すぎる」「割ってなかったのか」「スーパークリア」とコメントしている。
驚異的な危機察知能力を披露した尹は、2007年5月4日 生まれの18歳。京都U-15、U-18を経て、昨年8月に飛び級でトップ昇格を果たした。大阪府出身で京都育ちのMFは、U-18韓国代表に選出された経験を持つが、今月には日本国籍の取得を目指しているとの報道が出ている。機動力と展開力に優れたMFが日本国籍を取得することができれば、2011年のアジアカップ決勝でボレーシュートを決めた李忠成氏同様に、将来的には日本代表を目指すことになる。ルーキーイヤーながら第9節終了時点で7試合に先発している若き才能に、今後も目が離せない。
なお、京都は0-2で敗戦し、3試合ぶりに勝点0となっている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1百年構想リーグ)





