平日はサラリーマンとして働きながら、週に一度の稽古に通っていた晃太さん。入団からしばらくして、二人は『矢切の渡し』という演目を一緒に踊ることになる。それは、許されぬ恋に落ちた男女がすべてを捨てて逃げようとする、情念深い場面を演じる踊りだった。
夫は「手を握った瞬間、もう運命の人かもっていう、思っちゃいましたね」と、稽古中の出来事を回想。藤井隆からその時の感触を詳しく追求されると、夫は「もう、柔らかかったです。もう良かったんすよ、広美さんの手が」と、妻の手の感触に心を奪われたことを正直に告白した 。広美さんの妖艶な舞と、肌が触れ合った瞬間の温度に、若い弟子は「この人は運命の人かもしれない」と確信したと明かしていた。
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