8日、衆議院内閣委員会で、中道改革連合で元厚生労働大臣の長妻昭議員がトランス脂肪酸規制をめぐって黄川田仁志大臣に質問した。
【映像】黄川田大臣が「ちょちょちょ」と当惑?した瞬間(実際の様子)
まず長妻議員は「トランス脂肪酸は体にどういうふうに悪いのか?」と質問。
これに黄川田大臣は「私は、消費者庁の担当大臣でもあるので、今の質問に対してお答えさせていただきますが、ちょっとここは所管外の委員会と認識しています。その上で、お答えさせていただきますが…」とここまで答えたところで答弁を止めた。
実はこの時、事務方が黄川田大臣に近づき、メモを手渡したのだ。黄川田大臣はこの行為に対し、心配は無用とばかりに「ちょちょちょちょ、大丈夫、大丈夫」と伝えた。
その後、黄川田大臣は「トランス脂肪酸については、冠動脈疾患の発症の増加の可能性、また肥満及びアレルギー性疾患についての関連、妊産婦・胎児等への健康への影響の関連が認められた旨の記載があると認識しております」と答えた。
これに対し長妻議員は「(黄川田)大臣、ご自覚ないんですかね。食品安全委員会の所管なんですよ。内閣委員会なんですよ、食品安全委員会。ちょっと大丈夫ですか?」と述べて黄川田大臣の「所管外の委員会」という発言を否定。
その後、長妻議員は国立国会図書館の調査員に確認をとりながら「日本は諸外国と異なり、トランス脂肪酸の含有量の規制も表示義務もない点」を確認し、「中国にも遅れちゃっている」と断じた。
その上で「国民の健康に関わることなので、日本も規制しませんか? あるいは、表示義務もないわけですから、役所はいろいろな利害関係、あるいはいろいろな業界からの関係もあって動けないんですよ、はっきり言えば。大臣がトップダウンで『検討しろ』とここで言えば物事が動きます。ボトムアップで動きません。私何年もやっていますけど、ぜひ大臣、ご決断いただければ」と訴えた。
この訴えに黄川田大臣は「我が国においては、食品安全委員会が平成24年に取りまとめた食品健康影響評価によりますと、日本人の大多数におけるトランス脂肪酸の摂取量はWHOの基準であるエネルギー比1%未満であり、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられると評価されております。ですので、消費者庁においては、現時点においては、トランス脂肪酸に関わる規格基準の設定や栄養成分表示の義務化に関わる検討はしておりません。引き続き、関係省庁と連携して食品安全性の確保に努めてまいりたいと考えております」と回答。
この答弁に対し、議場内には「役人の言いなりだな」というヤジが飛んだ。
長妻議員「質問に答えてないと思う」と追及
