
京料理のだしを取るためにも使われる北海道の特産品「利尻昆布」を、産地である利尻島で育てる事業のオーナーを募集したところ、想定の倍以上の申し込みが殺到しました。
昆布の値段は年々上昇
味噌汁や煮物。和食を支える存在として、欠かせないだし。
日本が誇るだし文化を支える一つ・昆布は近年、海水温上昇の影響などから供給量が減っています。
値段も年々上がっていて、2022年の平均入札価格は1キロあたり3840円だったのに対し、去年は6188円と3年で1.6倍になっています。
そんな昆布の中でも香り高く上品なだしが取れることから、京料理にも使われる高級品・利尻昆布のオーナーになれる事業が注目されています。
利尻富士町 産業振興課 岩垣みなみ主事
「利尻島の代表的な水産品である利尻昆布の付加価値を高めて、昆布の魅力を全国に広めたい。もっと全国の食卓に良質な利尻昆布を届けたい。利尻昆布株主事業を開始しました」
2万円出資で1.7kg贈呈
北海道・稚内から西におよそ50キロにある利尻島。「利尻富士」と呼ばれる利尻山がシンボルで、ウニや昆布などの漁業や観光業が盛んな島です。
利尻富士町は4年前から昆布15本ほどが収穫できるロープおよそ1メートルを1株として、その株主になれる制度を開始しました。
1株2万円で株主になると、およそ1.7キロの利尻昆布が自宅に届けられます。
今年はもともと150株分を募集していましたが、応募が倍以上の361株に達したため、急きょ募集を200株に増やして抽選で株主を決めました。
SNSから
「利尻昆布株主になれなかった!来年こそは!!」
等級もあり一概には言えませんが、届く昆布の価格は直売所の価格とほぼ同じです。ただ、市販では切り落とされてしまう根昆布なども付いていて、お得だという声が上がっています。
株主には昆布の生育状況や収穫情報が報告され、10月下旬ごろに育った昆布が届けられます。
昆布を干す作業の体験会に参加できる特典もあり、おいしいだしの取り方や昆布を使ったレシピを載せたパンフレットも届きます。
岩垣主事
「昆布が届くのも目玉ですが、(昆布干し)体験を通して漁業者の人と交流を深めて、利尻昆布を応援したいとか、交流人口を増やすことにも努めていきたい」
(2026年4月13日放送分より)
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