
長期化するホルムズ海峡の封鎖で、日本でも原油由来の原料が不足し、身近な生活必需品の受注停止に追い込まれる企業が出ています。
TOTOユニットバス受注停止
13日、ナフサの供給不安などを背景にラップ類の値上げが避けられないと、経団連の小堀秀毅副会長は語りました。
「(Q.ラップ、フィルム、この辺りの消費の影響は?)在庫が切れてくると非常にコストが高くなるので、それを見越して少しずつ値段を転嫁していく」
住宅設備大手のTOTOは、同じくナフサから作られる有機溶剤の不足からユニットバスを始め、浴室の新規受注の停止を卸業者に通知しました。
高市早苗総理大臣は10日、供給不安が指摘されているナフサについて目詰まりが起きているとして、関係大臣に対応を指示しました。
「赤沢大臣と金子大臣は、川中のどこで目詰まりが発生しているのか特定の上、一刻も早く総力をあげて目詰まりを解消してください」
ナフサ不足 シンナー争奪
実際にナフサは流通上、問題が起きているだけなのでしょうか。番組は、神奈川県にある塗装会社を取材しました。
池田塗装 池田聡代表
「(Q.原油由来で使っているものは?)一番はシンナー関係です」
外壁や屋根などの塗装に使われる塗料用シンナー。主な原料はナフサです。
「現在は、ほとんど(仕入れが)ストップしていて、購入ができない」
先月下旬ごろから問屋で購入できなくなったため、ホームセンターをはしごして、家庭用向けの少量のシンナーをかき集めてしのいでいる状況だといいます。
塗料の粘り具合を調整するのに使われ、均一な仕上がりにするためには欠かせないシンナー。1カ月に16リットル入りの1斗缶を3つから4つほど使うといいます。
「3月までが(1斗缶は)約3500円の仕入れ値だった。4月以降から約6000円。追加で(客から)費用はもらえないので、我々で(値上げ分を)かぶるしかない」
先月、日本ペイントホールディングスは建設用塗料などのシンナー製品の75%値上げを発表しました。
フリマアプリでは現在、1斗缶が2万円から3万円と高額で転売されていて、入手が困難な状況に拍車がかかっています。
ビニールやテープもない
ナフサの供給不安の影響は、シンナー以外にも及んでいます。
池田代表
「ビニールやテープなど入手困難になっている。完全になくなれば現場はストップしてしまう。厳しい」
政府が「川中」と呼んで、目詰まりの可能性を指摘した小売店を取材してみると…。
塗料販売店 店主
「3月の終わりごろから(仕入れ先の方で)出荷制限が始まっていて。私たちがそんなに(在庫を)抱えているような感覚はない」
(2026年4月14日放送分より)
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