寺沢武一氏『COBRA』が河村康輔氏の手で現代アートへ!「ReVIBES Project」始動

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アート作品の詳細

 今回は『COBRA』の原画データを大胆かつ贅沢に使いつつ、河村氏の作風を生かしたコラージュアートとシュレッダーアートの2種が制作された。唯一無二の世界観を持つ両者の融合が実現し、新たなアート表現が誕生している。

 コラージュアートは、『COBRA』の様々なキャラクターをふんだんに取り入れた作品だ。髪の部分にはメタルキャンバスによるミラー加工を施し、角度によって表情が変化する作品に仕上げた。河村氏は制作着手までに数ヶ月かかったと話し、「コラージュは入れすぎてもしつこくなる。入れなすぎても面白みに欠ける。最終的には髪の毛に集約した瞬間にバチっとハマったし、大判作品としてもインパクトが生まれた」と語っている。

 シュレッダーアートは、意図的なズレをアルミキャンバスとアクリル板に分層して印刷し、アクリル板を浮かせて設置することで、平面表現に物理的なレイヤー構造を与えた作品である。河村氏は本作品について「100点近くある『COBRA』原画の中から、一枚絵でかっこいいポスターとして部屋に飾りたいと思えるものを選びつつ、さらに自分のシュレッダーという作風を加える事で、さらにかっこいいと思える表現を追求した」とコメントした。

 作品は世界限定エディションとして各3点(2種)が制作され、メタルキャンバスプリントに額装が施される。

今後の展開

 ReVIBES Projectでは、現在すでに第二弾となる新たなIP×アーティストのプロジェクト準備を進めている。国内外の参加アーティストおよび対象IPの選定を進めており、これまでとは異なる視点・表現による新たな展開を予定しているという。詳細は決定次第、順次発表される。

プロジェクト代表コメント

東映ビデオ株式会社 島谷麟太郎氏

 漫画のデジタル作画の祖といえる寺沢武一先生、寺沢先生の取り組みが無ければ我が国の漫画はここまで進化していなかったかもしれません。そんな漫画大国だからこそ、名作ですら時代の流れとともに埋没してしまう可能性があります。しかし、新たな形に生まれ変わることで可能性は拡がり、これまでに届かなかった方々にもきっと届けられると感じています。

 ご協力いただいた寺沢武一先生、河村康輔さんに改めて感謝いたします。世代や国境を超えて、一人でも多くの方に届けられるよう努めてまいります。

株式会社TANGLE 代表取締役 宗像洋斗氏

 ReVIBES Projectは、漫画やアニメなどのIPが消費され、価値が固定されていく現在の構造に対する再定義であると考えています。多くの作品は、大衆娯楽として愛され親しまれてきましたが、その価値はまだまだ終わらず、可能性を秘めています。

 日本のIPを現代的な視点で捉え直し、日本のみならずグローバルな文脈の中で新たな価値として提示していくことを考えながら本プロジェクトを発足しました。これはIPの復刻ではなく、価値の再構築であり、日本のポップカルチャーをアートへと接続する新たな試みでもあると考えています。

 本プロジェクトを通して、日本の漫画、アニメ、ゲームなどのIPを文化資産として位置づけ、その可能性を世界へと開いてまいります。

(C)ReVIBES Project,BUICHI TERASAWA/ART TEKNIKA,KOSUKE KAWAMURA

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