【SVリーグ】SAGA久光スプリングス 3ー0 大阪マーヴェラス(4月26日・女子CS決勝)
【映像】191cmの長身アタッカーを完璧に封じた2枚ブロック
191cmの長身アタッカーが2人のブロックに完璧に封じ込められると、直後に虚無の表情で呆然と立ち尽くした。
4月26日に大同生命SVリーグ女子のチャンピオンシップ(CS)ファイナルの第2戦が行われ、レギュラーシーズン4位の大阪マーヴェラスは同2位のSAGA久光スプリングスと対戦。前日、2戦先勝で優勝を決める戦いの第1戦で敗戦した大阪MVにとって、この試合に勝利して第3戦に持ち込みたいところだったが、終盤に絶望的な状況に追い込まれた。
2セットを奪われて迎えた第3セットも後手を踏み、迎えた8ー13の場面。キャプテン・田中瑞稀のサーブから、相手のフェイントをリセ・ファンヘッケが拾うと、大阪MVはこのブレイクチャンスで絶対的なエースに託した。第2セットからセッターを務めた塩出仁美は、ボールに右後方から走り込むと、後ろ向きでライトへトスを上げる。ここで助走をつけていたファンヘッケも勢い良くジャンプし、渾身のスパイクを打ち込んでみせた。
しかし、SAGA久光の2枚ブロックに完璧に封じられてしまう。183cmのアウトサイドヒッター・北窓絢音と、185cmのミドルブロッカー・荒木彩花が跳んできたところ、北窓がややストレートをケアした腕の曲げ方をしていたため、ファンヘッケは2人の間を抜くコースへ。ただ、北窓がそこから内側に腕をずらしたことでボールを捉えられ、191cmの元ベルギー代表オポジットは息ぴったりの相手2人との駆け引きに敗れた形となった。
その瞬間、SAGA久光の北窓はくるりと自コートを向き、右腕を突き上げてドヤ顔でガッツポーズ。一方、ファンヘッケはその場に棒立ちとなり虚無の表情。もはや打つ手なしといった様相で呆然と立ち尽くし、その後、なんとか切り替えてプレーに戻っていった。
このポイントは、大阪MVにとってはあまりにも手痛い1点だった。ファンヘッケは2022-23シーズンに久光(現SAGA久光)に入団し、すぐさまチーム内の得点王を獲得したスコアラー。昨季から大阪MVでプレーし、初優勝の立役者の一人となった。今季もその得点力は健在で、チーム最多の743点をマーク。アタックもチーム1位の1617本という、2位の宮部愛芽世、3位の林琴奈から600本近く離すほどに託されてきた中、アタック決定率も41.1%と高い数字を示している。そんな絶対的なエースが完璧に封じられた場面は、試合を通して戦略を探し続けてきたチームにとっては心が折れておかしくないシーンだった。
ファンもこの場面にはリアクションを寄せ、SNSでは「今、ファンヘッケも止めたぞ!」「ファンヘッケを止めまくる恐ろしい北窓荒木の二枚ブロック」と、ファンヘッケを抑えたSAGA久光の2人に注目が集まっている様子だった。
結果的に、古巣相手にファンヘッケは11ポイント、決定率も33.3%にとどまり、大阪MVが巻き返せないまま試合は0ー3で終了。この結果、初代女王の連覇は叶わず、今季のSVリーグはSAGA久光の初優勝で幕を閉じた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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