【WWE】RAW(4月27日・日本時間28日/テキサス・ラレド)
米マットで、もうそこにはいないはずの“日本人女子レスラー”を求め、ファンの切実な叫びが響き渡る異例の光景が繰り広げられた。
ベッキー・リンチが保持する女子インターコンチネンタル王座のオープンチャレンジに、イヨ・スカイが呼応。ハイレベルな攻防の末、ASUKAの乱入という衝撃の形で決着した直後、テキサスの夜空にユニバース(WWEファンの呼称)による「We Want Kairi(カイリを出せ)」の大合唱が響き渡った。
新王者となった“ザ・マン”ベッキーがリング上で呼びかけたオープンチャレンジ。これに真っ先に名乗りを上げたのが、かつての盟友たちと決別し、孤独な闘いを続けるイヨだった。試合は序盤から一進一退。イヨは鋭いミサイルキックや雪崩式DDTで王者を追い詰めるも、終盤に暗雲が立ち込める。突如リングサイドに現れたのは、因縁深いASUKAだった。
不気味な笑みを浮かべるASUKAの存在に、一瞬の隙が生じたイヨ。その隙を逃さず、ベッキーが必殺のマンハンドル・スラムを叩き込み、3カウント。非情な結末となった。
しかし、悲劇はこれだけでは終わらない。試合終了のゴングが鳴り響くなか、ASUKAがリングになだれ込み、敗れたばかりのイヨを急襲。執拗にアスカ・ロックで締め上げる暴挙に出た。この惨劇を目の当たりにした会場のユニバース(ファン)は、驚くべき反応を見せた。
一人の日本人レスラーを求める「We Want Kairi」の大チャントが発生したのだ。背景には、先日発表されたカイリ・セインの電撃リリース(解雇)がある。世界中に衝撃が走るなか、カイリ本人は26日に自身のSNSで「私は…私のタイミングで出航します。それまで…愛しています」とファンへ惜別のメッセージを投稿。これに対し、アメリカで苦楽を共にしてきたイヨも「レンタカーの隣にカイリがいないなんて、受け入れるのがつらい」と悲痛な胸の内を明かしていた。
SNS上ではハッシュタグ「#WeWantKairi」による復帰運動や署名活動が巻き起こるなど、その存在感は増すばかり。カイリを失ったイヨを、さらなる地獄へ突き落としたASUKAの裏切り。この因縁決着の舞台は、5月9日(日本時間10日)の「バックラッシュ」へ。PLE(プレミアム・ライブ・イベント)のビッグマッチ史上初となる、日本人女子同士によるシングル戦から目が離せない。
異例のチャントに包まれたリングに、ネットからは「ナイスユニバース」「#WeWantKairi」「チャント出たw」「なんでカイリいないの?」「こんなの泣ける」と、共感と悲鳴が入り混じったコメントが殺到した。(ABEMA/WWE『RAW』)

