漫画『左ききのエレン(ひだりききのエレン)』は、自身の才能の限界に苦しみながらも“何か”になろうともがき続ける凡人・朝倉光一(あさくら こういち)と、才能があるがゆえに苦悩する孤高の天才・山岸エレン(やまぎし エレン)を中心としたクリエイター青春群像劇です。
実写ドラマ化や舞台化もされた人気作で、2026年4月からTVアニメが放送中。この記事では『左ききのエレン』の作者についてまとめました。
目次
- 『左ききのエレン』作者・かっぴー氏の経歴は?出身地などのプロフィール
- かっぴー氏の漫画作品は?過去作や連載中の作品
- 『左ききのエレン』作者・かっぴー氏の受賞歴
- 『左ききのエレン』作者・かっぴー氏が明かしたキャラクターの名前の由来
- かっぴー氏はX(旧Twitter)をやっている?
- かっぴー氏がアニメ『左ききのエレン』の製作委員会に参加
- 『左ききのエレン』リメイク版の作者・nifuni氏とは?
- nifuni氏の作品は?
- 『左ききのエレン』リメイク版の作者・nifuni氏の性別は?顔出しはしている?
- nifuni氏はX(旧Twitter)をやっている?
- 『左ききのエレン』とは?
- まとめ
『左ききのエレン』作者・かっぴー氏の経歴は?出身地などのプロフィール
かっぴー氏は、神奈川県出身の漫画家の男性です。武蔵野美術大学でデザインを勉強して、大手広告代理店「東急エージェンシー」に入社します。アートディレクターとして働くも自分が天才ではないと気づいて挫折し、2014年に「面白法人カヤック」に転職しました。
転職後、社内の人に自分のことを覚えてもらおうと考えたかっぴー氏は、会社の日報メールにFacebookあるあるを描いた漫画『フェイスブックポリス』を載せて送るようになります。『フェイスブックポリス』をWEBで公開したところ、すぐに注目を集めました。2016年に独立して漫画家になります。
その後、読み切りとして描いていた『左ききのエレン』がコンテンツ配信サイト「cakes」のクリエイターコンテストで特選を受賞。cakes内で『左ききのエレン』の連載版がスタートします。その1年後に「少年ジャンプ+」でリメイク版『左ききのエレン』の連載が始まりました。
小学校の頃の夢は漫画家でしたが、自分よりも上手なクラスメイトの絵を見て夢を断念。映画の脚本家やテレビの構成作家などに憧れていました。ペンネームの「かっぴー」は、大学時代からのあだ名とのことです。趣味はスニーカー収集や腕時計収集で、自宅には特注で作ったスニーカー収納棚があります。
2018年にモデルの深水エリコ(ふかみ エリコ)さんと結婚。家族のYouTubeチャンネル「ITO HOUSE」ではプライベートのVlogなどを公開しているほか、妻のエリコさんと一緒にポッドキャスト番組「ここだけの話」も配信中です。かっぴー氏は運営しているYouTubeチャンネルで顔出しをしているほか、テレビ番組やWEB媒体のインタビューなどでも顔出し出演しています。
『左ききのエレン』アニメ化決定時のコメント
『左ききのエレン』は私が会社員だった頃、誰もいない深夜のオフィスでボツになった企画書の裏紙にボールペンで描きはじめました。当初は極めて私的なもので、自分を慰めたり鼓舞するために描きました。
自他共に認める拙い絵で漫画とも呼べない代物でしたが、
あの時、聞こえていた声が
あの時、響いていた音楽が
あの時、広がっていた情景が
このアニメでようやく私以外の皆様にも観て頂けるはずです。
これが私が描きたかった『左ききのエレン』です。
かっぴー氏の漫画作品は?過去作や連載中の作品
2026年4月時点でかっぴー氏が連載している作品としては、原作版『左ききのエレン』、リメイク版『左ききのエレン』(作画・nifuni)、『大人大戦』(作画・都築真佐秋)の3作品です。
リメイク版『左ききのエレン』は2017年10月〜2022年10月まで「少年ジャンプ+」で連載されて完結していましたが、2026年4月にTVアニメ化されることに合わせて復活しました。舞台は2026年、45歳になった光一の活躍が描かれます。
『大人大戦』は、不良を卒業しようとしていた浦島優太郎が主人公の物語。優太郎は立派な大人になるためにノートに自分で作った「大人憲法」を書いていましたが、不慮の事故で昏睡状態になり、15年後に目覚めます。15年後の世界では、優太郎が作った「大人憲法」によって社会が変わっていて、好きな時に好きな相手を観測してお互いに評価し合う世界になっていました。優太郎は監視社会に疑問を感じて立ち向かいます。
完結済みの作品
この項目では、刊行されているかっぴー氏の漫画作品をいくつか紹介します。
『SNSポリスのSNS入門』は、X(旧Twitter)やFacebookでのあるあるを描いた作品で、会社の日報に送っていた『フェイスブックポリス』が前身となります。『おしゃ家ソムリエ おしゃ子!』は、おしゃれな部屋に住む男性としか付き合えない主人公を描いたコメディです。『SNSポリスのSNS入門』と『おしゃ家ソムリエ おしゃ子!』は2016年7月に刊行されて、かっぴー氏による初単行本となりました。
かっぴー氏による小説を漫画化した『アイとアイザワ』(作画・うめ)は、AIに恋してしまった女子高生による人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚です。『15分の少女たち -アイドルのつくりかた-』(作画・戸井理恵)は、アイドルとそのプロデュースに関わる人々やアイドルビジネスの裏側を描いた作品で、「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されました。
『ブラパト! ブランドパトロール 本日も異常なし!』(作画・大久保ヒロミ)は、入手困難なバッグをめぐるお買い物コメディ。『左ききのエレン』のスピンオフ漫画『柳さん ごはんですよ ―左ききのエレン外伝―』は、部下の扱いが横暴なことで知られる柳一の食生活にフォーカスした漫画です。
『左ききのエレン』作者・かっぴー氏の受賞歴
読み切り版『左ききのエレン』がコンテンツ配信サイト「cakes」のクリエイターコンテストで特選を受賞して、連載化することになりました。
2019年10月20日の新聞広告の日に、朝日新聞の見開き2ページにすべて漫画を掲載して、実際の企業を登場させた「朝日新聞社×左ききのエレンPJT」は、第40回新聞広告賞「新聞社企画・マーケティング部門」新聞広告賞を受賞しました。
漫画『アイとアイザワ』は、原作・作画による共作マンガを対象にした漫画賞「さいとう・たかを賞」の最終候補に選出されています。
かっぴー氏がキブシ名義でnoteに投稿した小説『元・天才キッズ動画配信者の末路』は、noteで開催されている第1回「創作大賞」で優秀作品賞を受賞しました。別のペンネームでnoteを更新したことについてかっぴー氏は、小説を書いてみたかったが漫画家としてある程度知名度がある状態で「小説を書きたい!」と発信するとズルいのではないかと考えたからとのことです。
『左ききのエレン』作者・かっぴー氏が明かしたキャラクターの名前の由来
かっぴー氏が更新したnote「「左ききのエレン」キャラ名の由来・一覧」にて、登場人物の名前の由来が明かされました。
主人公・朝倉光一は、『ナースのお仕事』と『ケイゾク』の2つのドラマの登場人物から名前をとったとのことです。どちらのドラマにも「朝倉」という名前の人物が登場して印象に残っていたため、主人公は誰かに苗字を叫ばれる事が多そうだなと考えて「朝倉」にしたと語っています。「光一」という名前に関しては、かっぴー氏が尊敬しているデザイナーの田中一光(たなか いっこう)さんが由来だと綴りました。
山岸エレンは、作中でもエレンの父親が「絵恋(えれん)」と書くと解説していましたが、この当て字から考えたと明かしています。かっぴー氏が学生時代に描いていた漫画の主人公の名前の一部に「レン」を付けていて、アートをテーマにする作品なので「エレン」にしたとのことです。
noteの記事「「左ききのエレン」キャラ名の由来・一覧」では、そのほかのキャラクターの由来も記載されています。
かっぴー氏はX(旧Twitter)をやっている?
かっぴー氏はSNSのXのアカウントを開設しています。かっぴー氏のXでは、日常のことや作品の告知、YouTube動画の更新告知などが投稿されています。2026年3月11日には、かっぴー氏の漫画作品の相関図が投稿されました。
Xのほかにも、Instagram(インスタ)のアカウントもあり、漫画のこと以外にも家族の写真やイラストなどが投稿されています。また『左ききのエレン』を連載しているnoteでは、自身の作品の解説や近況などが投稿されています。
かっぴー氏がアニメ『左ききのエレン』の製作委員会に参加
かっぴー氏が2026年4月2日にYouTube「左ききのエレン」チャンネルを更新して、アニメ『左ききのエレン』の製作委員会に参加していることを打ち明けました。
近年のアニメ作品では、出版社や制作会社など複数の企業から出資を募る製作委員会方式でアニメが作られることが多いです。かっぴー氏は製作委員会に参加したことで、アニメが失敗したら大損すると明かしつつも、出資をしたことで力になりたいと語りました。
Xでも製作委員会に参加していることに言及していて、「出資にも参加する事で皆さんが原作者を使い易くなっている気がします! 現在、原作者のサブスク状態で使い放題になってます! すでに100Pくらい描き下ろしてますね!笑」と投稿しています。
『左ききのエレン』リメイク版の作者・nifuni氏とは?
漫画『左ききのエレン』は、かっぴー氏がWEB媒体で連載している原作版とは別に、nifuni(にふに)氏による作画で「少年ジャンプ+」で連載されているリメイク版があります。原作版とリメイク版では構成が異なっていたり、リメイク版ではストーリーが追加されたりしています。
リメイク版で作画を担当しているnifuni氏は、漫画家・イラストレーター、ジュエリーデザイナーとして活動。元々は会社員として8年間ジュエリーデザイナーをしていました。漫画家デビューする直前まで会社に勤めていて、漫画経験がない状態で漫画業界に飛び込みます。インタビューにて、会社員時代に経験したことが漫画に活かせていると語りました。
富山大学芸術文化学部の前身である高岡短期大学出身で、2025年1月10日〜1月31日には富山大学で展覧会「nifuni 感情スペクトラム」が開催。展覧会のために新たに生み出されたキャラクター「EMOちゃん」の様々な感情が、立体作品やアニメーションなどの媒体を用いて表現されました。
2017年にかっぴー氏原作の漫画『アントレース』(作画・春瀬隼)の作画コンペに参加していて、それがきっかけでリメイク版『左ききのエレン』の連載に繋がったとのことです。当時は漫画を描く道具が無く、サインペンと油性ペンで描いたことを明かしました。
かっぴー氏はSNSなどでnifuni氏の画力を賞賛していて、リメイク版『左ききのエレン』はnifuni氏の画力の向上が凄まじく、3巻あたりから覚醒すると綴っています。
nifuni氏の作品は?
2026年4月時点では、リメイク版『左ききのエレン』と『ドクタークエスト 転落医師、転生して最強医師になる』(コンテ・苔島花石、脚本・森崎洸貴)の2作品を同時連載しています。
『ドクタークエスト 転落医師、転生して最強医師になる』は医師として働いていた主人公が、院長だった父親の死によって人生が転落してしまう物語。院内の権力者の策略により病院を解雇され、多額の借金を負って個人クリニックを開業するも、交通事故で右手に麻痺が残るなど散々な目に遭います。借金取りから逃げる途中、階段から転落して目を覚ますと父親が死ぬ前の世界に戻っていました。右手に宿った力で再び医師として駆け上がる医療サクセスストーリーです。
『ドクタークエスト 転落医師、転生して最強医師になる』はLINEマンガで連載されていて、nifuni氏は線画を担当しています。作品は縦スクロールのフルカラー。nifuni氏が線画担当として白黒で漫画を描いたものが、次の工程の人に渡っていくとのことです。
nifuni氏制作のオリジナル漫画としては、『あまやかす夜』があります。『あまやかす夜』は自主制作の漫画誌展示即売会「コミティア144」で発売された短編漫画です。
『左ききのエレン』リメイク版の作者・nifuni氏の性別は?顔出しはしている?
nifuni氏は女性で、メディアなどに出演したりインタビューを受ける際には顔出しもしています。KNBテレビの番組「このまちと生きる~高岡から、一歩。~」に出演した際には、自身でデザインしたジュエリーや漫画の制作風景が公開されました。
nifuni氏はX(旧Twitter)をやっている?
nifuni氏はXのアカウントを開設しています。nifuni氏のXではイラストや過去の漫画原稿の一部が公開されることがあります。2020年4月には初めて描いた漫画原稿の一部が投稿されました。
また、インスタのアカウントも開設していて、『ドクタークエスト 転落医師、転生して最強医師になる』に登場するキャラクターの設定資料や、展覧会の会場風景の写真などが投稿されています。
『左ききのエレン』とは?
高校生の朝倉光一の夢は、広告代理店に就職してグラフィックデザイナーになることでした。デザイナーになるため美大を目指すことを考えていた光一は、同じ学校にいた左ききの天才アーティスト・山岸エレンと出会います。
人生の岐路でほんの少し関わっただけの光一とエレンでしたが、お互いに認め合い、成長してからも大切な瞬間に必ず互いを思い出す関係になりました。未曾有の才能が蠢きひしめき合うクリエイターの世界で、光一とエレンはもがきながらも進み続けていきます。
『左ききのエレン』は、2016年からWEBで連載されている漫画です。2020年には第一部(電子書籍1〜10巻)を再編集した紙の単行本を制作する目的でクラウドファンディングが立ち上げられて、目標金額300万円のところ支援総額5369万円を集めて達成し、当時の漫画系クラウドファンディングの最高記録を塗り替えました。
2026年4月より放送のテレビアニメ版では、光一の声を『ようこそ実力至上主義の教室へ』綾小路清隆役などの声優・千葉翔也(ちば しょうや)さんが演じ、エレンの声を『Re:ゼロから始める異世界生活』パック役などの内山夕実(うちやま ゆみ)さんが演じます。
原作版・リメイク版とは?違いはある?
漫画『左ききのエレン』はかっぴー氏が描いている原作版と、nifuni氏が作画を担当しているリメイク版(少年ジャンプ+版)が存在します。原作版は2016年3月からWEBで連載がスタートして、リメイク版は2017年10月から「少年ジャンプ+」で連載が始まりました。
リメイク版は、原作版を元にnifuniが描き直したのではなく、リメイク版のネームやストーリーもかっぴー氏が描いています。内容に関してはストーリーの本筋は一緒ですが、かっぴー氏曰くリメイク版は「ノーカット版」というイメージとのことで、自分の作画では表現することができずに原作版ではカットしたエピソードを入れ込んだ完全版だと考えているとのことです。
かっぴー氏はそれぞれの内容に関しては「リメイク版は全てが美しく帰結する最高のハッピーエンドで、原作版は考えうる最悪の展開を描く」とコメント。原作版とリメイク版では構成が異なり、それぞれで話が成立するように作っていて、途中から別バージョンを読み始めると繋がりが悪い箇所が出てくるため「途中までリメイク版で読んで、その続きから原作版を読む」というような読み方はオススメしないと綴っています。
まとめ
『左ききのエレン』の作者・かっぴー氏は、広告代理店などで働いていて漫画家に転身した経歴があります。漫画『左ききのエレン』では、デザイナー出身であることを活かして、リアルな広告業界の裏側を描き出しています。
「少年ジャンプ+」で連載されているリメイク版『左ききのエレン』の作画担当は、nifuni氏です。nifuni氏は漫画家デビューする直前まで会社勤めをしていてジュエリーデザイナーとして働いていました。漫画経験がない状態で業界に飛び込んだ異色の経歴を持ちます。
※森崎洸貴氏の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C)かっぴー/アニメ「左ききのエレン」製作委員会

