■世論調査では「女性天皇」「女系天皇」賛成が多数派
皇位継承の資格は現在、父方に天皇の血を引く「男系男子」に限られ、秋篠宮さま(60)、悠仁さま(19)、常陸宮さま(90)の3人だけ。次世代の担い手は悠仁さまのみだ。
皇室典範とは「天皇の即位」や「皇位継承の順位」「皇族の範囲」などを定めたものだ。第一条では「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定めており、第二条では、継承順として「一 皇長子 二 皇長孫 三 その他の皇長子の子孫 四 皇次子及びその子孫 五 その他の皇子孫 六 皇兄弟及びその子孫 七 皇伯叔父及びその子孫」と規定されている。
過去には8人(10代)の女性天皇がいる。推古天皇(33代)、元明天皇(43代)、明正天皇(109代)、後桜町天皇(117代)などだが、いずれも父が皇族の「男系」女性天皇だった。
一方で小林氏は「愛子さまは恐るべき存在だ。あれだけすごい天皇候補は、歴史上、今後も現れないかもしれない。語学も歴史の知識もあり、どこの国に出しても恥ずかしくない所作を持っている。天皇・皇后両陛下はすごい逸材を育てられた」と語る。
また「天皇は『男系』だけというウソっぱちは、古代史学者なら絶対に言わない。それに今後は、女性の時代にならないと、日本は滅ぶと思っている」と力説する。「女性に結婚を強い、家事を任せ、子どもを産ませ、子育てさせる。そして親の老後まで面倒見させる。これらの因習を改めないと、女性は子どもを産まない」。
加えて、「女性は賢いのは当たり前で、近代化が身に付いた今では、『親のように苦労したくない』と合理的な判断を下す。だが男尊女卑は女性にも染み付いていて、高市政権の『養子案で男系を持続する』というのは女性の時代に反している」とも話す。
歴史を振り返っても、「女性の前方後円墳は50%近い。それほど古代は、女性のリーダーが多かった。しかも遺骨には妊娠痕があり、結婚して子どもを産んでいたことになる。そこへ日本の天皇制も復古すればいい。明治に『男系男子』が決められたのは、男を尊び、女を卑しむのを是とする考えが、日本人の脳髄に染み渡っていたからだ」と主張する。
弁護士で元衆院議員の山尾志桜里氏は「共産党は『女性・女系賛成』だが、本来は天皇制自体にむしろ反対の政党だ。それでも全体会議に出て発言しているということは、『日本に天皇制は必要だ』との世論は、割と一致しているのだろう」と見る。
一方で「国民は7〜8割が『女性や女系天皇に賛成』と答えているのに、国会では逆転している。一般国民としては、これを疑問に思わないといけない。元政治家からすると、『男系男子と言わないと、保守だと思われずに落選運動される』。不健全な国会に、国民統合の象徴の問題を託しているのはどうなのか」と、課題も示した。
「皇室が大事だ」と言う政治家については、「皇室に嫁ぐ女性が、体や心を病む。そして今後も、『男を産まないと断絶だ』という家に嫁ぐ人はいるのか。これをどこまで続けるのかと、素朴に感じる」とした。
■天皇・皇室とはどうあるべきか
