■天皇・皇室とはどうあるべきか
哲学研究者の森脇透青氏は「憲法1条から8条をどうするかの問題がある。僕はそもそも天皇を憲法上に明記する必要性に疑問があるが、消すことは現状でコンセンサスが取れないとも思う。気になるのが1文目の『天皇は日本国民統合の象徴』が、よくわからない。自民党の改憲案では、確か『元首』となっており、それも良くない」と主張する。。
そして「『象徴』の言葉を使ったのは戦後だ。“憲法押しつけ論”と同様に、象徴天皇制も押しつけられたものだと思う。これまで天皇家が存続してきたことと、憲法上の象徴天皇制は別だ。『象徴天皇制の廃止』は天皇家の廃絶を言っているのではなく、どう法に書くか。日本の文化的、歴史的感覚の中心にいたとして、それが『国事行為に関わるか』『“統合の象徴”という言葉がいいのか』には疑問がある」と続ける。
論壇誌「情況」第6期編集長の塩野谷恭輔氏は、「天皇を憲法に書く必要はない。女系・女性の継承問題も、皇室の自己決定権を広げた方がいい。数年前に眞子さんと小室圭さんの結婚で世論が分かれたが、最終的には結婚を支持する人が多かった。『制度で規定されているから尊い』ではなく、『伝統や国民精神に裏打ちされているから』だ。自己決定権を拡大し、自分たちで作る方にした方が繁栄するのでは」と考えている。
小林氏は「『人権が制約されるため、天皇制を廃止した方が良い』という人もいる。ただ、憲法から天皇の規定をなくしてしまうと大変なことになり、“天皇教”が民間でできてしまう。これは巨大なものになる」と語る。。「天皇は憲法を守るために、自分たちの意思を出さない。戦時中でも、ずっと憲法を守ろうとしていた。今の憲法なら平和主義を守ろうとし、憲法が変われば、新たな憲法を守ろうとする」。
研究者の山内萌氏は「上皇さまが全国行脚して、被災地などで祈ることで、救われている人は絶対にいる。急に『天皇制は人権がないからやめよう』ではなく、現実な運用を考える第一歩として、皇室典範を変える動きは必要なのでは」と話す。
小林氏は「愛子さまの人気が高まると、政治家は国民をバカにし始めて、『世論はポピュリズム。自分たちは伝統を守るべきだ』と言い始める」と批判する。「だが男系は、そもそも伝統ではなく、であれば国民が望むならそれでいいという話だ。尊敬できるし、小さな時から成長を見守っていていれば、『愛子さまがなるのは自然だ』と思うのは仕方ない」とした。
(『ABEMA Prime』より)

