ぐらつきながらも前へ出る元王者の顔面へ“空手仕込み”の右ストレート、さらに右カーフが幾度も突き刺さって足がボロボロに。下半身から崩れ落ちる2度目のダウンと同時にタオル投入の衝撃KO。識者も「あぁ…足が」と悲痛。ファンからも「足のHPが」「ナイスタオル」など様々な反響が相次いだ。
5月2日に後楽園ホールで開催された「Krush.189」で、林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)が対戦。試合は2ラウンド2分55秒、上野が2度のダウンを奪った末にタオル投入のTKO勝利。元K−1王者相手に新世代の台頭を強烈に印象づける一戦となった。
空手家の父を持つ者同士による“空手対決”。第3代K-1 WORLD GPライト級王者の林は、約1年半ぶりにライト級へ戻しての再起戦。一方の上野は、極真空手での圧倒的な実績を引っ提げ、K-1アマチュア5大会連続優勝、16戦無敗を経てプロ入りした北海道の新鋭。林はスーパーライト級で3連敗中、上野も一時3連敗を経験していたが、今年2月のKO勝利で復帰戦を飾っていた。
1ラウンド、上野は181cmの長身を生かしたジャブと左前蹴りで距離を支配。コーナーを背負った林へ左右のフックをまとめ、積極的にプレッシャーを掛ける。林もガードを固めながら前進してパンチで応戦するも、距離の主導権は上野が握る。上野はパンチ主体の攻撃からラウンド終了間際にはカーフキックを連発、林の足元を削り優勢でラウンドを終える。
勝負が大きく動いたのは2ラウンド。林は右カーフ、右ストレート、さらに頭をつける距離から右ボディやアッパーを叩き込み、ベテランらしく流れを引き寄せにかかる。しかしコーナー際で、上野の右ストレート連打が炸裂。林が崩れ落ち、最初のダウンを喫する。
ダメージの蓄積はあるものの、すぐに立ち上がった林はなおも前へ出る。ABEMA解説の卜部弘嵩も「(林は)グラグラですけど経験で立っている」「根性のあるやつなんで」と元同門へエールを込めたコメントを続けるが、ダメージはさらに深刻に。上野はパンチをまとめたあとで冷静に右カーフを連続で打ち込む追撃。ここで林がガクリと腰を落とし、下半身から崩れ落ちるように再びマットへと沈む。
途中までは一進一退の場面も、上野のワンサイド気味の展開にファンも 「強いなぁ」「空手えぐい」「足が壊れた」「怪我したか?」といった反応が飛ぶ。そんな中、赤コーナーがタオルを投入。宮田充Krushプロデューサーも「あぁ足が…」と漏らし、卜部も「もうキツイな」「ナイス判断」と早めのストップを支持。さらに「よく頑張った」と声を揃えた。
元K-1王者を沈めた上野は、試合後のマイクで「4試合目に出た弟の奏貴が出場して無事に俺の試合に勝利のバトンを繋いでくれたおかげで、最高の結果を残すことが出来ました」と上野兄弟がそろって勝利に喜びを隠せない様子。さらには「年内、兄弟で同日でもいいのでタイトルマッチお願いします」とアピールし会場を沸かせた。
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