小学校に上がる前から声優の仕事を志していたという種崎は、大塚の回答を受けて「この時間がもう二度と来ないとわかっていた気がするのに、いま戻れるとしたらあれをしたい、これをしたいと思うことがたくさんありすぎて」と話し、原作での十三と千里のとあるやり取りに感動したことを明かしてくれる。
「アネゴと十三が進路の話をするシーンで大号泣してしまって。なりたいものが決まっていたからこそ、そのことにこだわりすぎなくてもいいんだよということを、もし自分が同じ年代の子に言われていたらどうだったのだろうと考えたんです。面白いキャラクターやテンポのいいギャグもいっぱいの作品ですが、そんなことも思わせてくれる作品なので、情緒が大変です(笑)」と作品の魅力にも言及してくれた。
気軽に楽しめるアクションコメディでありつつ、『キルアオ』では進路や恋愛など等身大な中学生の悩みや決意も描かれていく。家庭科部の部長として慕われる中学校3年生の千里はもちろん、天馬もサッカー・バスケ・野球のすべてのトップリーグで最高の選手となる三刀流を目指しているが、エピソードが進む上で十三や千里たちと交流していくうちに中学生らしい一面も見えてくるだろう。
濃いキャラクターたちが織りなすストーリーやギャグを楽しみつつ、自身の中学生時代に思いを馳せるという見方も、大人の特権として楽しめるはずだ。
※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
取材・撮影・テキスト/kato
(C) 藤巻忠俊/集英社・「キルアオ」製作委員会

