一方で、関西の棋士たちの反応は少し毛色が異なるようだ。サウスゴッツ大阪の監督・畠山鎮八段(56)は、控え室でのリアルなやり取りをこう振り返る。
「関西の控え室でも話が出たんですけど、持ち時間が短いのでそんなに先手が欲しいという棋士はいなかった。逆に、先手はいらないけれど、何秒と書けば相手を上回って相手の時間を削れるのか。そこの駆け引きが面白いという話になった」
「先手を取るための入札」ではなく、「相手の時間を削るための入札」。深浦監督が驚く若手のシミュレーションと、畠山監督が明かす関西勢の深謀遠慮。5人を先に倒した方が勝利となる過酷な団体戦の中で、この「入札」という盤外の戦いが、思わぬドラマを生むことは間違いなさそうだ。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロック(関東・関西は各2チーム)に分けた全8チームによって競う団体戦。各チームは8名の監督と、ドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成され、総勢40名が地域の威信をかけて戦う。5月30日から予選がスタートし、勝ち上がったチームによる準決勝および決勝戦は8月に生中継で実施される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


