ヴォルフスブルクに所属するFWの塩貝健人が、逆境を乗り越えてきた“原点”を明かした。
【映像】塩貝健人、4人に囲まれながら“ゴリゴリのドリブル突破”(実際の様子)
5月13日放送の『ABEMAスポーツタイム』では、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する塩貝の独占インタビューを放送した。
塩貝は横浜FCジュニアユース、國學院大學久我山高校、慶應義塾大学を経て、横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートさせた。2024年夏には慶應大を休学し、オランダのNECナイメヘンへ加入。今冬にはドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクへとステップアップした。
順風満帆なキャリアを歩んでいるように見える21歳だが、多くの挫折を経験してきた。塩貝はインタビューの中で、1つのエピソードとして、高校時代を振り返った。高校1年生の時、同級生たちが次々とステップアップする中、塩貝はCチームに残留。「その時はムカつきすぎて、なんでかわからないけど、足速くなってやろうとなって坂道ダッシュをやった。フォームなども影響してくると思い、キリアン・エンバペなど足の速い選手のフォームを見て、どういうふうに走ったら速く走れるかをYouTubeや論文を読んでいた」とストイックに自分の武器を磨いていった。研鑽に励んだ結果、塩貝は今や自身の代名詞である“爆発的なスピード”を手にした。
「調子が悪い時が原点」と語るように、塩貝は「何か悔しいことなど原動力がないとやっていけない。みんなが上がった中で、僕だけ上がれなかった。やらざるを得なかった」と悔しさを武器に這い上がってきた。その時に培った思考は、今の苦しい状況でも変わっていない。期待されてやってきたヴォルフスブルクでは1ゴールのみで、出場機会も限定的となっており、 思うような結果を残せていない。
それでも塩貝は前を向く。「ずっと幸せでいるよりどこかで苦しい経験があった方がいい。W杯前の大事な状況で出場機会が限られていて苦しいですが、自分の実力が足りてないのが1番の原因。しっかりアピールして出場機会を勝ち取るしかない。限られた出場機会で点を取る。次与えられたチャンスで結果を残す。ずっとそうしてきた」と自身の思考法を明かし、並々ならぬ決意を口にした。
そんな塩貝は前節、王者バイエルンとの一戦で3試合ぶりに途中出場。インターセプトから一気に相手コートにボールを運び、バイエルンの4選手に囲まれた状況ながらも、冷静なラストパスで決定機を演出。ファンたちも「これが塩貝よ」「ゴリゴリやん」「強すぎる」「4人に囲まれてキープえぐい」「アシストがー!」と沸く一コマとなった。
バイエルンを相手に存在感を見せた塩貝。日本時間5月16日の最終節では入れ替えプレーオフ圏内を争うザンクトパウリと対戦する。MF藤田譲瑠チマ、DF安藤智哉、FW原大智との注目の日本人対決で、逆境を力に変えてきた男の真価が問われる。(ABEMAスポーツタイム)




