“新たなトクリュウ”の実態は? 「実行役の集め方」に変化

“新たなトクリュウ”の実態は? 「実行役の集め方」に変化
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 栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件で関与が疑われているのが、いわゆる「トクリュウ」です。

【画像】トクリュウの“ピラミッド構造”とは?

 「同学年の仲間に誘われた」という逮捕された少年の話からも見える、新たなトクリュウの実態を専門家に聞きました。

狛江市の事件から“ある変化”

逮捕された自称・高校生の少年の話
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逮捕された少年(16) 捜査関係者への取材から
「同じ学年の人物がいて、誘われて入った」

 逮捕された自称・高校生の少年は、こうした趣旨の話をしていますが、この発言から変化するトクリュウの実態が見えてくるといいます。

 栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件について、警察は匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウによる犯行の可能性があるとみて、調べています。実は、専門家によると…。

東京・狛江市で高齢女性が死亡した事件(2023年)
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犯罪ジャーナリスト 石原行雄氏
「大きなターニングポイントは、2023年1月に東京・狛江で“闇バイト強盗”が人をあやめてしまった事件」

 2023年、東京・狛江市で高齢女性がバールで殴られるなどし死亡した事件は、「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされ、世間の注目を集めました。この事件をきっかけに“ある変化”が…。

石原氏
「事件を受け、警察側も本腰を入れて(トクリュウの)摘発を始めた印象。指示役・リクルーター、さらには黒幕の暴力団も逮捕できるように捜査の技術が急速に上がった。それに対し捜査を攪乱(かくらん)する技術を犯罪グループがまた上げてくると」

トクリュウの“ピラミッド構造”
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 トクリュウの特徴は暴力団などの「黒幕」を頂点とし、いわゆる「指示役」が「実行役」をコントロールする“ピラミッド構造”を持つことです。

 今も、この構造や犯罪の手口自体に変化はないといいますが、狛江の事件以降変わったのは「実行役の集め方」です。

「実行役の集め方」に変化
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石原氏
「例えば、それまでは(実行役を)3人なり5人なり集めるとすればSNSで集めればいいということで(全員)SNSで集めたわけだが、今度はSNS以外の方法で実行役を集めようということが広がってきている。例えば1人だけSNSでつながったら、その1人の手駒に“1人紹介するごとに何万円紹介料払うから”と言って、(手駒に)人を集めさせてグループを作るという手法」

 「黒幕」や「指示役」にとっては「実行役」との接点を減らすことで“足がつかない”ようにする狙いがあるそうです。

 今回も、そうしたケースに当てはまるのでしょうか?逮捕された少年は「同じ学年の人物がいて誘われて入った」という趣旨の話をしています。

トクリュウに“別の変化”も

 一方で、石原さんによるとここ最近、トクリュウなどの犯罪グループには“別の変化”も…。

“別の変化”も…
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石原氏
「“闇バイト強盗”関連の取材をしていて、裏社会筋に接触した時、『“ルフィグループ”の幹部に死刑判決が下るのか』と聞かれることが多い。『死刑になれば元も子もない』と、(トクリュウの多くが)一種の“様子見”の状態に入っている」

 そんな中、今回の事件が発生したわけですが、トクリュウが関与していたとしたら、今後考えられる展開は…。

石原氏
「『強盗だったら黒ずくめが目立たないだろう』と安直な発想、計画があまりにもずさん。こういうことをやる、あえてこの時期にぶつけてくるのは、相当慌てて金を集めている、切羽詰まった状況がある可能性。黒幕や指示役にそういう事情があるとすれば、(事件が)今後しばらく連続する恐れがある」

(2026年5月15日放送分より)

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