
栃木の強盗殺人で少なくとも2人が今も逃走中です。元刑事は犯行現場から用意周到な一方で、“ある違和感”を覚えていました。
【画像】逮捕少年の“不可解な状況”顔を隠しながら移動…スマホ、身分証所持なし
栃木“強盗殺人”2人は逃走中
英子さんの知人
「気さくな方で、会うとよく話していたが、最近体調が悪いから寝たり起きたりしているのは聞いた」
近隣住民
「朝から晩まで仕事する人。今イチゴをやっている。働き者ですよ。朝から晩まで土に汚れて、農家だから」
なぜ体調の悪かった女性は殺害されたのか。これは16歳の少年が確保された現場とみられる写真。田畑が広がる地域にパトカーを取り囲むように警察官の姿が見えます。
確保現場を見た人
「男です。男性です。フードがついていた。別に争うとかじゃなく、素直な感じで落ち着いた感じだった。墓に石垣があって、その下に靴が脱ぎ捨ててあった。白いスニーカーで警察が写真を撮っていた」
当時の不可解な状況が分かってきました。
逮捕された16歳の少年は、確保された時にスマートフォンなどの所持品がなかったことが分かりました。
逮捕少年の“不可解な状況”
栃木県上三川町の住宅で69歳の女性が殺害された事件で、自称・神奈川県相模原市の高校生16歳が逮捕されました。確保された状況が分かってきました。
通報が入り、現場に向かっていた警察官が顔を隠しながら移動する容疑者を発見。職務質問します。
捜査関係者によると、スマホや身分証を持たず着のみ着のままという状態で、目出し帽もかぶっていませんでした。凶器は持っていなかったということです。
場所は、事件現場から500メートルほど離れた地域で、事件のおよそ30分後のことです。
元警視庁刑事 吉川祐二氏
「今の時代、通信機器を持たずウロウロなんて考えられない。人の家に入って強盗する時、落としたら困るので、(通信機器を)回収した可能性は考えられる。凶器は別な者が持っていて、16歳の少年がどこでどうかかわったかが問題。もしかしたら見張りでここに来た可能性も」
捜査関係者によると、こういう趣旨の話をしているということです。
逮捕された少年(16)
「同じ学年の人物が仲間にいて誘われて入った。ほかの仲間は車で逃げた」
逃げた車両は高級外車だった可能性もあるとみて、警察は捜査を続けています。
吉川氏
「16歳の少年は友人に誘われた話もしている。組織としては、少年を誘った者を一刻も早く対応しなければならない。少年を誘った者を早めに確保して、検挙しなければならない。なんらかのかたちで組織から被害を受けることもありえる」
執拗に襲った可能性も
殺害されたのは、富山英子さん(69)です。殺害された状況も分かってきました。
殺害された富山さんは胸などに複数刺し傷があり、警察は執拗に襲った可能性もあるとみて捜査しています。
英子さんが自宅で襲われ、夫が長男と次男に連絡、家に駆け付けます。16歳の少年と少なくとも2人が現場にいたということです。
男らと鉢合わせた長男は右腕を、次男は頭部などを負傷し、殺害された英子さんは胸など複数個所に刺し傷があり、執拗に襲った可能性もあるということです。
部屋の中には、金品を物色された形跡もあったということです。
110番通報
「強盗が入り、家族がバールで殴られた」(14日午前9時半ごろ)
通報があったのは午前9時半ごろです。不審な人を見た人は複数います。
周辺住人
「『あ~』と騒いでいたから見に行ったら、“男の人”が走って行った」
「(Q.どんな格好?)上下黒」
「(Q.様子は)すごい急いで走っていた。だから若いなと思った」
周辺住人
「(きのう)午前9時45分ごろ、うちの敷地に勝手に入ってきた。男の人が一人いた。そもそも歩いて通る人は基本いない」
通報の30分ほど前、不審な人物と話した人がいました。
不審な人物と話した人
「枝を切っていたら目出し帽をかぶった上下黒い服の人がきて、『頑張ってきます』と大きい声を出してそっちに歩いて行った」
不審な人物は鎌のようなものをもち、「頑張ってきます」という言葉を残し去っていったそうです。
不審な人物と話した人
「『頑張ってきます』と結構大きい声。そんなに動揺した感じではなかった」
2つの疑問点
不可解な点は、周辺では事件や不審な目撃情報が相次いでいたことです。
4月上旬、今回の事件の被害者でもある次男の家で窃盗事件が起きます。事件との関連は分かっていませんが、被害者の親族から警察に相談が相次いでいました。
被害者親族から警察への相談
「家の近くでバイクに乗った怪しい人をみた」(先月20日)
さらに2日後…。
被害者親族から警察への相談
「自宅付近を何回も往復・走行する車とバイクがいた」(先月22日)
6日、通報が入り今回の現場となった住宅付近で不審車両を発見し、盗品等保管の疑いで40代男が逮捕されています。警察は今回の事件との関連を捜査しています。
周辺住民
「そこに公園がある。1週間ぐらい前に横浜ナンバーの車がとまっていた。回覧で回した、写真撮ったやつ(車)を気をつけなさいと、1週間くらい前」
被害者の家族も、かなり警戒していたという人もいます。
周辺住民
「(先月)21日、ここで不審なバイクを見たし、野良道でスクーターに寝そべっていた人を見ている。私としては変な人がいるとしか思わなかったが、被害者はだいぶ気にして戸締まりしっかりしていたし、家の外灯をつけるようになったり、不審な点を感じていたと思う」
相次いでいた不審者情報。今回の事件と関連はあるのでしょうか…。
吉川氏
「下調べというか、この家は何をしている家かは聞いていると思う。イチゴ農家である、現金商売だからという話も出ている。この辺の人が知ってる範囲でも出るくらいですから、下調べで、ある程度お金がある家だということは察しがついていると思う。これだけ事前に数週間前から不審者が出て、普通だったらここでやめる、もしくは時間をおく。にもかかわらず行ったということは、やはり自分たちの意思がない犯罪ということは言える」
そして、2つの疑問点を指摘します。
吉川氏
「僕が犯人側としたら、こんな周りから目立つところは狙わない。一つは、なぜこの家が狙われたのかということ。それともう一つ、朝9時半という、人が出ていく時間帯が狙われている。そこが大きな疑問点。実行者・今回家に入った人に中止の決定権がなかった。これは危険だからやめようとか決定ができなかった。そのことから考えても組織的な裏がある。それは“トクリュウ”とか、闇バイトで集まったということから、中止できなかったと言える」
(2026年5月15日放送分より)
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