人気者巡りトラブル続出 パンチくんのサル山に侵入者 動物園側は対応に苦慮【詳細版】

人気者巡りトラブル続出 パンチくんのサル山に侵入者 動物園側は対応に苦慮【詳細版】
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 17日、人気のサル・パンチくんで話題の市川市動植物園で、男がサル山に侵入し警察が出動する騒ぎがありました。園ではこれまでも動物の人気が高まる一方、迷惑行為につながる事態が起きていて頭を悩ませています。

【画像】「ズーラシア」で人気…ホッキョクグマのゴーゴ(21) 今年2月に急死

サル山に侵入 外国人を逮捕

威力業務妨害の疑いで逮捕
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 17日午前10時50分ごろの映像です。黄色いかぶり物をした人物が壁を降りようとした、次の瞬間…。

来園者
「やばい、やばい、やばい」
「おい、おい、おい、おい」

 サルがいるエリアの地面に落下し、サルたちが一斉に上の方へ逃げていきます。

 その後も、サル山の近くをウロウロする人物。駆けつけた飼育員に捕まり、退場していきました。

 警察は、自称アメリカ国籍の2人を威力業務妨害の疑いで逮捕しています。

世界的に話題となったパンチくん
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 実はここ、世界的に話題となったニホンザルのパンチくんがいる動物園です。

 母ザルが育児をやめたため、人工哺育に。自分より大きなオランウータンのぬいぐるみを持ち歩く姿がかわいいと評判になり、人気が爆発しました。

アメリカから帰国し来園(50代)
「同僚(アメリカ人)とかもパンチくんのことを知っていて、帰ったら写真とか動画を見せる予定です」

 今回のサル山への侵入は、パンチくんの人気が背景にあったのでしょうか?

人気加熱でトラブルも

 迷惑行為は、これが初めてではありません。

過去にも迷惑行為があった
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市川市動植物園(公式)Xから (4月29日投稿)
「サル山観察中の飼育員の業務に支障が出るため、長時間話したり撮影することはご遠慮ください」

 園内で取材をしていると、パンチくんを育てた飼育員を見ようとのぞき込んだり、振り返ったりする来園者の姿がありました。

 飼育員の人気が加熱し、こんな事態が起きています。

 SNSを見てみると、動物園の飼育員をメインとした映像や写真がたくさん出てきます。

週に2~3回来園(50代)
「サル山を観察している時に後ろから(飼育員を)撮影して、よくSNSに投稿されているのを見かけます」

SNSで投稿を見た人(20代)
「動物園なのに職員さん目当てなのかなって疑問はありました」
「かわいそうですね、職員さん」

 SNSには、飼育員に関するうその情報やAIで作られた写真も数多く投稿されています。

「本人に対しては負担にしかならない」
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市川市 動植物園課
安永崇課長

「飼育員がアイドルみたいに扱われている現状が、本人に対しては負担にしかならない」

 動物の人気が高まりすぎることでトラブルになるケースは、他にもあります。

個人情報さらされたことも

横浜市にある動物園・ズーラシア
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来園者
「でっかいゾウ」

 横浜市にある動物園・ズーラシア。人気の1つは、2年前に誕生したホッキョクグマの男の子と母親です。当時、1000人もの客が訪れる人気ぶり。

父親のゴーゴ(21)が急死
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 しかし今年2月、父親のゴーゴ(21)が急死しました。

 ゴーゴの写真が展示されています(※展示はすでに終了しています)。立ち止まって熱心に写真を撮る人の姿もありました。ゴーゴへのお手紙ボックスも設置されています。

来園者(30代)
「体が大きくて迫力はあるけど、顔は赤ちゃんみたいにかわいくて。いつも目に入る所に置いている」

来園者(60代)
「今までありがとう、お疲れ様。ずっと忘れずに心の中にいるからねって言いたい」

繁殖のため移送しようと…
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 国内にいるホッキョクグマは29頭(※先月9日時点)。繁殖のため、徳島市の動物園に移送しようと麻酔薬を投与したところ、およそ1時間後に呼吸が止まってしまいました。

 するとSNSには「ゴーゴは高齢で負担が大きかった」などと、園の対応を疑問視する声が…。

職員個人を特定・誹謗中傷するような発信も確認された
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ズーラシアの担当者
「職員個人を特定・誹謗(ひぼう)中傷するような発信を確認しました。職員の顔写真や氏名が許可なく公開されました」

 21歳のゴーゴは繁殖可能な年齢で、麻酔中にしか作業が難しい精液の採取もしていましたが、それを理由に心肺停止を引き起こした可能性は低いとしています。

 園の検証によると、麻酔中に自分の体重が肺を圧迫し酸素を取り込む機能が低下。「予測は難しかった」と説明していますが、その後も誹謗中傷は続き、法的措置も含めた対応を検討しています。

園側は対応に苦慮

 動物の人気が加熱する一方、相次ぐトラブル。園側は対応に苦慮しています。

園側は対応に苦慮
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安永課長
「(Q.注意喚起を出すにあたって葛藤は?)本来、飼育員が動物たちを自分から進んでPRして、お客様と交流をすることも業務の1つと理解しています。動物たちが健康で生きるために、飼育員たちも守っていかなくちゃいけない」

(2026年5月18日放送分より)

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