
17日は各地で30℃の真夏日が続出しましたが、18日は35℃の猛暑日予報の所もあります。この暑さの中で、原油高騰で暑さ対策のグッズに影響が出てきています。
【画像】夏の必須アイテム・首元の冷却リング ナフサ不足が影響
東京30℃で踊り子乱舞
東京都心で30.2℃の今年初の真夏日となるなど、季節外れの暑さとなった17日。そんな中、渋谷のど真ん中で行われていたのが、およそ2300人の踊り子が参加した「渋谷・鹿児島おはら祭」です。
容赦なく照りつける日差し。救護対応をする本部にも危機感が…。
東京消防庁
「きょうは暑いので、熱中症が…特に踊り手の人がまずいみたい」
運営スタッフ
「そっちだけ、心配しているのは」
東京消防庁
「もし事案があったら、先生(医師)にお声掛けします」
万が一に備え、救護体制は万全を期していました。
運営スタッフ
「(Q.暑さ対策は?)こういう感じに、ベッドを作ってあります」
「経口補水液用意してあります。水と氷…」
熱中症か 踊り子搬送
午後1時すぎ、暑さもピークの中、踊り続ける参加者たち。中には熱がこもりやすい、分厚い衣装の人もいます。
そして、恐れていた事態が起きました。
警備員
「救急車、今、呼んだみたいなので」
現場に緊張感が走ります。踊りに参加していた女性が倒れたという報告を受け、すぐに救護に向かいます。
ぐったりとした様子の着物を着た女性が救護室へと運ばれていきます。待機していた医師が、すぐさま駆け付け対応にあたります。症状から熱中症の疑いと診断。女性は足を気にしている様子です。
医師
「足がつって動けなくて、軽い熱中症になると、足がつりやすくなる。筋肉のけいれんが起こりやすくなるので、目がチカチカして気持ち悪いとおっしゃっていたんですけど」
次々と手当てを受ける人々。中には自ら救護室に来た人もいました。
「大丈夫、大丈夫。これ(経口補水液を)飲んだら行きますよ」
「(Q.また行くんですか?)行きますよ。最後だけはやっぱり…」
「踊んなきゃ」
経口補水液を飲み切り、再び列へと戻っていきました。沿道のお客さんも…。
「すごく暑いです。(対策で)扇風機と水をたくさん持ってきました」
「ベリーホット」
ナフサ不足 エアコン影響
高気圧に覆われた日本列島。17日は、今年最多となる200地点で真夏日になりました。中でも広島県安芸太田町は、全国で今年一番の暑さとなる最高気温34.8℃を記録しました。
かき氷店
「とうとう1位になったん」
「(Q.客は?)全然少ない。暑すぎて、みんな出てこない」
この夏の暑さ対策にも、ある異変が起きていました。
住民
「ついたりつかなかったりするんで、ちょっと早めに(取り換えを)お願いしようかなと思って。10月まで暑いですからね。つけないと生きていられない感じ」
エアコンの設置依頼が殺到する電器店。今、原油由来のナフサの供給が滞る、いわゆる「ナフサショック」の影響が出ているといいます。
光明電機 高野亨社長
「普段でしたら、すぐ発注したらその分、何十個なら何十個、すぐ入れてくれるんですけど、すぐに返答が来ない状態の商品がありますね、部材関係で」
エアコン業者「まさか」
まずは、エアコンの配管部分。
「熱を遮断するというか、結露しないように、保温材ってあるんだけど」
部屋の内と外で熱を運ぶ役割を果たすこの管。周りは、ナフサ由来の保温材で覆われています。
また、エアコンから出る水を排出するホースも、ナフサ由来の製品です。さらに、そうした管を壁に通す時にできる隙間。これを埋めるのが…。
「これが配管用パテってやつですね」
粘土のようなパテもナフサ由来です。
作業員
「よくこねないと、ひび入って落ちちゃったりするんで」
こうして隙間を埋め、雨水や外気の浸入を防ぎます。ほかにも…。
高野社長
「エアコンの取り付けの足ですね、設置する時の」
室外機の下に取り付けるというプラスチックの台もナフサ由来。これらのナフサ由来の製品が調達しづらい状況が続いているといいます。
「まさかこんなことになるとは思わなかったから、そんなたくさんは在庫していなかった。せっかく(エアコンが)売れたのに取り付けられませんってことないように、頑張って色々な所を探して、(値段が)3~4割高くても、もう仕入れちゃっているみたいな感じ」
暑さ対策グッズにも影響
夏の必須アイテム・首元の冷却リングにも影響が出ています。
冷却グッズ 製造・販売
朴晟濟代表取締役
「外側にはTPU(熱可塑(かそ)性ポリウレタン)という材料を使うんですけど、ナフサから作られている材料なんです」
冷却リングの外側に使っているナフサ由来の素材がイラン情勢を受け高騰しているといいます。デザインにも影響が及んでいます。
「『あー!かわいい!』っていうものを本当は提供したいのに…結局はインクとか値段が高騰しているから、単色(白黒)でいくように…」
この会社では商品の価格を上げないようナフサ由来の塗料を最小限に。中には、もともと予定していたカラフルな色をやめ、シンプルなモノクロに変更したものもあるといいます。
冷却材の調達が困難に
さらに、イラン情勢の影響は中身の素材にも…。
朴代表取締役
「前、頼んだら大体2カ月くらいかかっていたんですけれども、(イラン)戦争の影響で、3カ月から4カ月くらいかかるといわれているんです」
一番大事な冷却材の調達が難しくなっているといいます。
今年の夏までの商品は確保していますが、猛暑で需要が増えた場合、追加で作ることは難しいといいます。
「売り切って終わるような商品は出てくるんじゃないかなと思います。最後まで諦めずに生産はしていくつもりです」
ナフサ 保冷剤にも使用
ナフサショックの影響は、暑い日に必須のあのアイテムにも広がっています。
先週末、Xに投稿されたあるお願い。
「サービスでおつけしております保冷剤ですが、もしご自宅の冷凍庫にたまっていたら、ご来店の際にお持ちいただければ助かります」
投稿したのは、栃木県産の果物をふんだんに使ったフルーツサンドが人気の店「まいにちしあわせ」です。
客
「すごくおいしいです」
「お昼くらいにはもう完売しちゃうんで」
客に保冷剤を持参するよう呼び掛けました。
まいにちしあわせ店主 定方由美子さん
「(仕入れ値が)今2割ぐらい上がっていると思うんですよね。できればお客様からお代とかをいただかないで、協力してもらってやる方法ないかなと思って(Xに)書きました」
無料で付ける保冷剤にはナフサが使われていて、このお店では仕入れ値が2割上がったといいます。
「資材店がおととい来られて、周りのシート(フィルム)の供給が止まったら、(保冷剤の供給が)止まっちゃうかもみたいな話が資材店から聞いていて、ちょっと心配になった次第です」
保冷剤の供給不安
保冷剤の供給そのものがストップする可能性も…。フルーツサンドのクリームは暑さに弱く、保冷剤は必須だといいます。
定方さん
「袋をもしかしてお持ちですか?」
客
「はい。保冷剤もちゃんと」
定方さん
「保冷剤ありがとうございます」
常連客の中には保冷バッグや保冷剤を持参する人、中には…。
客
「これ保冷剤です。うちにたまっていたものなので、ぜひママさんのところで使ってもらえればと思って持ってきました」
定方さん
「すごい量ですね、ありがとうございます」
受け取った保冷剤は再利用する予定です。
「洗剤で洗っちゃって、次亜塩素酸水で消毒して、完全に乾燥させて冷凍させる」
現在、ストックしている分がありますが、これも6月で使い切るといいます。
「冷えていないとおいしくないので、(保冷剤は)絶対マストなんですけど、思い切って業態変えちゃおうかなとか夏だけ、本気に思いますね」
(2026年5月18日放送分より)
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