
脳の活性化や認知症予防のため、デイサービスや自治体で「eスポーツ」を取り入れる動きが広がっています。
フレイル防ぐ取り組み拡大
都内の介護サービス施設です。真剣な表情でパソコンの画面に熱中する女性の姿がありました。
87歳
「一人でやるのはつまんない。一人でもやったけどね。でもやっぱり相手がいないとつまんない。ここに来ればやれるっていう楽しみがあった。私4年くらいやっているから」
86歳
「私は4回目、4年じゃない。疲れました」
デイサービスの利用者が熱中していたのは、電子機器を使って行う競技「eスポーツ」です。場所や相手を問わずに楽しめるのが特徴です。
身体機能の低下から社会への参加を控えてしまう状態を指す「フレイル」の予防策として、今注目されています。
番組が取材した介護施設「ケア・プランニング」では、身体機能の向上や利用者のコミュニティーの形成を目的にeスポーツを導入しました。
介護スタッフ
「笑顔や笑いなどが生まれ、おしゃべりも増えたので、またやりたいという声が多く聞かれました」
本格的な運転を体験できる設備も常設されていて、認知症の予防効果も期待されています。
ケア・プランニング 中原修二郎社長
「ゲームを楽しみに来よう、デイサービスにあるから来ようとか、こういうのをやってみたい、スコアを高めたいとか。自分自身で一つの目標といったものを持てること。これ自体がリハビリというか、生活の質を上げることになるから、そういう意味では非常に効果はあるのではと考えている」
自治体や施設で認知症予防
都内の自治体でも取り組みが広がっています。西東京市では、フレイル予防の普及を目的としたeスポーツのイベントを定期的に開催しています。
フレイル予防の第一人者・東京大学の飯島勝矢教授は、このように話します。
「本当の球技になると、ちょっとレベル感が合わないと、ラリーにもならないというちょっと難しさがあるのが、eスポーツだと、そこまでレベル感があっていなくても同じ土俵で戦えちゃう、楽しめちゃうというのがあって。これはゲームが大好きという若い子たちだけではなくて、シニア層にも非常に良いのではないかなと思う」
(2026年5月20日放送分より)
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