
東京都心にある庭園で、20日からライトアップイベントが始まりました。人々に癒やしを届けるため、照明や音響の細部にまでこだわる仕掛け人を取材しました。
江戸の文化を職人芸で演出
首都高やビル群の中に突然現れたのは、光り輝く庭園です。ライトアップされた木々が暗闇に浮かび上がり、幻想的な光景が広がっています。
ここは、東京・港区にある旧芝離宮恩賜(おんし)庭園です。国の文化財庭園にも登録されている江戸初期に作られた大名庭園で、「都心のオアシス」としても知られています。
20日から始まったのが、2018年から行われているライトアップイベント「旧芝離宮夜会」です。
最大の特徴は、庭園の木々や岩に、音楽と連動した美しいプロジェクションマッピングが繰り広げられることです。
本番の3日前、現場では入念に準備が進められていました。
(株)ワントゥーテン
三木康博プロデューサー
「調整をきょうから本格的にやっているような状況です」
夜会の三木プロデューサーは、映像・音響・照明といった技術チームなどを指揮しています。
庭園の池・橋・松の木1本・岩1つに当てる照明にもこだわりがあります。
三木プロデューサー
「ひとつひとつの岩の形とか模様が全然違ってたりするので、少し動きを入れることで、岩が生きている感じにみせられる」
調整は深夜0時ごろまで続きました。
直前トラブル切り抜け成功
迎えた開会当日の20日…。
三木プロデューサー
「実際に自分が近くでお客さんの反応を見られるっていうのが一番の楽しみ。予期せぬトラブルはどうしても起きえる。どれだけ臨機応変に対応していけるか」
開園が近づくにつれて、時計を見る回数が自然と増えます。
開園前から長蛇の列。本番が迫る中、トラブルが発生しました。
三木プロデューサー
「1個モニターが映ってないものがありまして」
園内の地図を表示するはずのモニターが真っ暗に。急いで新しいケーブルを取り寄せます。
来場者
「すごい幻想的だし、オフィス街の中にこういう空間がある。来てみて、すごい落ち着くなと思った」
来場者
「池の向こう側のカラーリングされる木が、池に映り込むその辺を(カメラで)狙いたい」
人々が感動の声を上げる中…。
三木プロデューサー
「(Q.無事ついて良かった?)ついて良かったです」
開園からおよそ30分、なんとかモニターが復活しました。
23日まで開催されているこの夜会。21日からは梅雨のはしりのような雨が降ると予想されていますが、それも織り込み済みです。
三木プロデューサー
「(雨だと)全然また違った表情の演出になる“なまもの”なので。むしろ雨だったらラッキーと捉えていただけるといいなと思う」
(2026年5月21日放送分より)
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