
トランプ大統領に続き20日、ロシアのプーチン大統領が中国の習近平国家主席と会談しました。アメリカと中国の関係に変化が見えたことで、プーチン大統領が焦りを感じている可能性があります。
習氏とプーチン氏 友好演出
20日夜、ロシアに帰国したプーチン大統領。
会談では、お茶を囲んでの非公式会談も行われ、砕けた雰囲気の中、中国とロシアの友好関係を世界にアピールしました。
ロシア プーチン大統領
「両国は二国間でも国際舞台でも、協力を積極的に推進していきます」
習主席からは、アメリカや日本を念頭にこんな発言もありました。
中国 習近平国家主席
「一国主義、覇権主義の弊害がひどくなっています。世界が弱肉強食の時代に、逆戻りする危険に直面しています。ファシズムと軍国主義の再来を企てる挑発的な行動のすべてに反対すべきです」
実は到着から式典まで、先週の米中首脳会談と同じ場所です。空港の様子も瓜二つ。旗を振る人々も同じような服を着ています。
米中の接近「避けたい展開」
熱烈な歓迎を受けた、20日のプーチン大統領。笑みも見られましたが、内心穏やかではなかったと専門家はみています。
慶應義塾大学 総合政策学部
廣瀬陽子教授
「ロシアは本当に焦っていまして、トランプ大統領と習近平主席が近づいてしまい、トランプ大統領の言うようなG2という世界になってしまうことは、非常にプーチン大統領にとっては避けたい展開です。存在感を植え付けておくということも非常に重要なポイントであったと思います」
米中による二極体制から置いていかれるのではないかと、プーチン大統領が焦っているといいます。
廣瀬教授
「(プーチン大統領は)かなりの本気度だと思うんですね。中国との関係が重要ということだけでなく、ロシアの状況が今、相当厳しいということも言えます」
それを裏付けるかのように、今回の会談には、ロシアからエネルギー企業のトップなど経済界の大物を同行させていました。
ウクライナとの戦争で欧米諸国から制裁を受ける中、ロシア産のエネルギーを一手に買ってくれる中国との関係は、まさに生命線でもあります。
中国やアメリカと肩を並べたいプーチン大統領率いるロシア。専門家は、今のイラン情勢が有利に働いている可能性があると指摘します。
廣瀬教授
「今、ロシアにとっては微妙に追い風が吹いている。イラン戦争が始まりアメリカが時限的にロシアへの制裁を解除しています。今、ロシアはかなりエネルギーが売れているんです。それは臨時収入として今維持できているわけですけれども、それがいつまで続くかということは分かりません」
この機会に、エネルギー大国ロシアとしての存在感を世界に再認識させたい狙いがあるといいます。
(2026年5月21日放送分より)
この記事の画像一覧
