
赤色灯をつけた覆面パトカーに見えますが、実は偽物なんです。逮捕された男は、酒を飲んで偽のパトカーを運転していたとみられています。
信号無視に飲酒運転も 男逮捕
違法行為の瞬間を捉えた映像です。夜の街に、サイレンが響きます。黒い車が走り去っていきました。この車、赤色の警光灯をつけていて、よく見ると、センターラインを大きくはみ出しています。何か緊急事態が起きて、“覆面パトカー”が現場に向かったのか?
実は、この車の走りこそが違法行為だったのです。
今回の違法行為に関わっていたのは、主に2人です。テレビ朝日のカメラが、関係先の家宅捜索の様子を撮影していました。
「それは塗装しようと思って知り合いから預かっている」
メガネの男が、捜査員に車について説明しています。
「車を不正に改造した」として逮捕された眞下義士容疑者(22)です。
そして「改造した車を飲酒運転した」などの疑いが持たれている、中村蓮容疑者(23)です。
つまり、これは「眞下容疑者が不正に偽の覆面パトカーに改造した車」を「中村容疑者が酒に酔った状態で運転した」時のもの。この映像の後、改造車は電柱に衝突する事故を起こし、電柱には今も傷が残っています。
「すごい地響き」
改めて状況を整理します。事故が起きたのは去年12月21日。時刻は真夜中の午前1時すぎでした。
事故を起こす前アルバイトをしていたという中村容疑者は、勤務中から酒を飲んでいたそうです。
その中村容疑者を迎えにきたのが、交際相手(22)です。容疑者の車に乗ってきて、酒に酔った状態の容疑者と運転を代わりました。
飲酒運転の開始から2分後、交際相手が警光灯を装着し、中村容疑者が点灯。サイレンを鳴らして、いわゆる緊急走行を始めます。
再び、映像を見てみると…。
「赤信号直進します」
サイレンを鳴らすだけでなく、マイクで「赤信号直進します」「パトカー真ん中を通ります」などと、周囲に呼びかけていました。
こうした状態で運転をすること10分余り、中村容疑者が運転する車は電柱に衝突する事故を起こします。
この間、容疑者は信号無視を5回、速度超過を6回するなど、合わせて15回の交通違反をしていたそうです。
目撃者によりますと、改造車は電柱に衝突した後、反対車線まで吹き飛び、辺りには破片が散乱していたということです。
現場の近くに住む人が、事故直後の車を撮影していました。車体の前方から左側にかけて大破しています。車の横に立ち、どこかに電話をしている様子の男が、中村容疑者とみられます。
近所の人
「すごかったですよ。深夜なのにドーンと音がして」
「(Q.運転者らの様子は?)彼女が何か『胸が痛い』と言って座っていた。救急車が来るまで。彼が『ごめんね』と言うのは聞こえた」
“不正”と知って改造か
この事故で、中村容疑者は車に同乗していた交際相手に、骨折するなどのけがをさせています。その交際相手も、違法行為に加担した「共同正犯」として書類送検されたということです。
当時、基準値の2倍以上のアルコールが検出されたという中村容疑者は…。
中村容疑者 逮捕後の供述
「通常時では考えられない行動をしていた」
そして、この中村容疑者の車を覆面パトカー風に改造したのが眞下容疑者です。
小学校からの友人だった中村容疑者から「警光灯を装着してほしい」と依頼され、警光灯や、サイレンを鳴らす機械を取り付けるなどし、“改造”したといいます。
関係先からの押収品を見てみると、警光灯以外にも、ヘルメットや、チョッキ、拳銃のレプリカなど、警察に関するグッズがずらりと並んでいます。このほとんどが、眞下容疑者のものだそうです。
眞下容疑者 逮捕後の供述
「物心ついたころから警察や消防のキラキラ光る車両に憧れがあった。メンタルが弱かったので警察官にはならなかった」
不正と分かっていて、車を改造したという眞下容疑者ですが、これが初めてではないそうで、「SNSで知り合った人の車も改造した」などとも供述しています。
眞下容疑者を見た人
「(車を)触っているのは見たことある」
警視庁は、2人が常習的に偽の覆面パトカーで走行していたとみて調べています。
(2026年5月21日放送分より)
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