
各地でクマによる人身被害が相次ぐなか、今度は体重150キロに迫る巨大なクマが現れました。撮影者は「人慣れしていた」と緊迫の様子を証言しました。
巨大クマ“150kg級”出没
住宅近くの畑に現れたのは、巨大なツキノワグマです。地元のハンターの推定では、体長1.5メートル。体重は最大150キロ。丸々と太っているのが分かります。
岩手県宮古市で、19日午後6時ごろにクマが出没しました。車で通りかかった住民が、畑の脇の道路にいるクマを目撃します。
クマは本来、春から初夏にかけてはやせているはずが、この個体はすでに多くの脂肪を蓄えています。
クマは住宅地にある畑の土を掘り始めます。自ら掘った穴に顔を突っ込んで何をしているのでしょうか?動画を確認すると、しきりに口を動かして何かを食べています。
21日、番組取材班はクマが現れた岩手県宮古市へ。現場の近くには、住宅が建ち並んでいます。
クマが現れた畑には大きな足跡がはっきりと残っています。案内してくれたのは地元の市議で、マタギでもある西村昭二さんです。
「クマの足跡だね」
「肉球がここ。足の後ろがこうなので、私の手よりは大きい」
クマは、18日と19日、2日連続でこの畑に現れていました。
「体重は120~150キロだと思う。体付きもすごく良いオスクマ。この時期にあれだけ肉付きが良いのは、よっぽど賢い餌(えさ)の取り方をして冬眠したクマ。この辺を熟知しているクマ。どこに餌があるか」
畑の中で食べていたのは…
農作物がまだ実っていないこの畑で、クマは何を食べていたのでしょうか?口元をよく見てみると、白っぽいものが確認できます。
車内からクマを撮影した、高橋英樹さん(55)に話を聞くと…。
「何を食べているのか分からないが、撮影した後に近所の人に聞いたら畑にカボチャを植えようとして米ぬかをまいていたらしい。それを食べていたのではないか。自分たちが5分くらい見ていた。食べるのに夢中で全然こっちに気付かない。もしかすると人慣れしている」
畑の所有者は、想定外の事態に驚いています。
クマが出没 畑の所有者
「自家精米のぬかを散布して、カボチャを植えようと思っていた時にクマがいた。あさっていた」
クマが食べていたのは、カボチャの肥料として土の中に埋めていた米ぬかだったのです。なぜクマは、土で覆っていた米ぬかに気付いたのでしょうか?
西村さん
「堆肥と一緒に混ぜた肥料のにおいに引き寄せられて掘って食べていた」
「クマは人間の嗅覚の5000倍といわれている。においにはすごく敏感。餌のにおいがしてきたので寄ってきた。クマが住宅地、人の生活圏に入り込んでいるのは恐ろしい。人が襲われなくてよかった。(今年度)岩手県で3人やられている。クマが人を食料としてみなしてきている」
宮古市は箱わなを設置して、警戒を続けています。
観光地も…緊迫の瞬間
近くの小学校では、クマの対策に追われています。クマ鈴を鳴らしながら、児童たちが登校します。
クマの出没を受け、登下校の際は保護者が付き添います。
保護者
「クマが近所でも出没したので危ないと思って」
「不安はあるが学校が下校の引き渡しをやってくれているので安心」
宮古市立花輪小学校
馬場ひとみ校長
「校庭で授業をする際には必ず教職員複数体制で指導する。役割分担をしていて、指導担当、クマに気を付ける監視担当。職員はクマスプレーと雷管を携行して指導」
巨大なクマの出没は、各地で相次いでいます。
「電話して」
「やばい。こっちに来て傷つけられる」
クマがゆっくりと、車に近づいてくる緊迫の瞬間。20日午後2時ごろ、静岡県裾野市で撮影されました。
クマが出没したのは、市の天然記念物に指定されている「アシタカツツジ」の原生園にある駐車場です。近くには別荘地があります。裾野市は駐車場を閉鎖して、注意を呼びかけています。
(2026年5月21日放送分より)
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