総理支援“347人議連”発足…思惑それぞれ 自民党『国力研究会』の熱量は?

総理支援“347人議連”発足…思惑それぞれ 自民党『国力研究会』の熱量は?
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自民党で高市総理を支える新たなグループ『国力研究会』が立ち上がり、初会合が開かれました。

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初会合まで1時間を切った自民党本部。

藤木眞也参院議員(参加)
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藤木眞也参院議員(参加)
「(Q.国力研究会への出席は)まだどうしようかと思っています。(Q.なぜ迷っている)なぜ?なぜでしょう」

柴山昌彦元文科大臣(参加)
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柴山昌彦元文科大臣(参加)
「派閥をつくるような形で捉えている方もいるのかもしれません。党内基盤(の形成)が、ある程度、見込まれるので、議員が集まっていると言えると思います」

警戒する声も聞こえてきました。

中谷元前防衛大臣(不参加) 
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中谷元前防衛大臣(不参加) 
「(Q.参加は)しません。やるのは自由ですが、自民党というのは、自由に発言して、自由に活動するということで、皆が活動しているので、そういうことがやりにくくならないよう、お願いしたい」

さや当てのような動きも起きています。

村上誠一郎前総務大臣(不参加)
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村上誠一郎前総務大臣(不参加)
「なんであんな大政翼賛会みたいな会をやる必要があるのか。全くナンセンスだよね。(Q.自身は参加する)なんでそんなもの、俺が入らなきゃいけないの」

発起人は。

小林鷹之政調会長
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小林鷹之政調会長
「大政翼賛会という指摘を、誰がしているか存じ上げないが、そういう趣旨の会ではなくて、これはシンプルに、国力を研究する会。勉強会だと私は受け止めています」

この国力研究会、自民党の国会議員に配布された案内文には、英語の表記として『JiB=Japan is Back』と記されています。これは、去年の総裁選で、高市総理が発した言葉です。

会場
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そして、午後4時。受付には、多くの議員の姿がありました。
会場前に並ぶ、会の発起人。高市総理の後ろ盾とされる麻生副総裁を始め、小泉防衛大臣など、去年の総裁選で高市総理と争った面々や、党の幹部が名を連ねました。

あいさつに立ったのは萩生田幹事長代行です。

萩生田光一幹事長代行
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萩生田光一幹事長代行
「ご入会をいただいた議員は、現在347名。事前の報道で、政局を期待する声もありましたけれど、まったくそういう会ではありません。しっかりみんなでスクラムを組んで、政権を支え頑張っていこうという会」

ただ、スクラムは、一枚岩とは限りません。
麻生副総裁と、距離があるとされる議員もいます。

地元・福岡での主導権争いなどをめぐって、対立関係にあるとされる武田元総務大臣。先週、旧二階派のメンバーを中心に自身が立ち上げたグループの会合の中で、こう呼びかけました。

武田良太元総務大臣(参加)
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武田良太元総務大臣(参加)
「国力研究会の案内を私もいただいているが、入会について、どうするべきか相談をいただいた。頑張る高市総理を支えるために、全員で参加して、さらなる政策の推進に一役買おうではないか」

おもしろくないのは麻生派です。

麻生派中堅議員
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麻生派中堅議員
「主流派を固めきる会にするというなら、国力研究会を立ち上げる意味もわかるが、武田グループを始め、誰でも入れるというのなら、もはや意味がわからない会だ」

347人が参加
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当初は、国力研究会は、高市総理を支持することで、麻生氏を核に「主流派」を形成する動きともみられていました。
しかし、自民党に所属する国会議員417人のうち、8割を超える347人が参加するとなれば、主流派も何もあったものではありません。党内からは、自民党所属のすべての国会議員が集まる“両院議員総会”と何が違うのかといった冷ややかな声も上がっています。

萩生田光一幹事長代行
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萩生田光一幹事長代行
「『両院議員総会でいいじゃないか』という先輩の声もあったが、両院議員総会では、なかなか勉強会というわけにはいかない。そういった意味で申し上げるが、タイムリーに内閣の政策と党が心一つにしっかり前に進んでいく。その結節点として、この会が役割を果たすことを皆さまにお願いする」

初会合終了後、会長のポストに就いた加藤前財務大臣に話を聞きました。

加藤勝信前財務大臣
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加藤勝信前財務大臣
(Q.国力研究会の結成は派閥づくりへの動きではないか)どういう意味で派閥と言っているかわからないが、347人の派閥ってありますか。この間の衆院選挙で、多くの期待をいただいた。それをどう実現していくのか。高市総理のリーダーシップもあるが、我々、一人一人が、思いを一つにしていかなければならない」

◆政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。

千々岩森生記者
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(Q.8割を超える347人が参加しましたが、この数字を、どうみますか)

千々岩森生記者
「いまの高市総理の党内での政治力・勢いを見せつけたというのは間違いないと思います。総理周辺によりますと、高市総理本人も、日々、増え続ける人数を聞いて、『そんなに多いの』と驚いていたそうです。21日、アメリカのグラス駐日大使が講演したのですが、アメリカ側が依頼を受けたのは、4月頭だったのですが、そのとき参加者は、20~30人と聞いていたそうです。それで準備を始めた。ところが、どんどん増えて、GW明けても膨れ上がって、急きょ、スピーチの内容を変更したということです。ちょっと興味深かったのは、通常、こうした会合では、忙しくて都合がつかない議員の場合、秘書が代わりに出席するということがよくあるのですが、きょうは、忙しくても、わざわざ議員本人が、自分が来たという、ある種、証拠のため、名刺だけ置きに来る。本人が来たというのは、記載されます。そして、すぐに戻る。こういうケースを、20人、もうちょっといたかもしれません。結構、見ました。本人が来たぞとアピールしたかったそんな議員心理。今後の人事もありますから、そうしたことを念頭に“反高市”と見られたくない。こんな思いが雪崩をうたせたと言ってもいいと思います」

千々岩森生記者
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(Q.雪崩をうった形ということですが、高市政権の政権運営にどのような影響を及ぼしますか)

千々岩森生記者
「きょうが初会合でしたが、議員からは全員で集まるのは『最初で最後ではないか』という声も聞かれます。というのも、もともと立ち上げの狙いは、高市総理は、党内基盤が弱いですから、それを後押ししていこうということですが、肥大化しすぎたことで、高市色の色味が薄れた。『なんの会合かよくわからないよね』という声を聞きました。これまでの自民党“派閥”は通常は40~50人くらい。多くても安倍派の100人でしたから、300人を超える規模、これは統制がとれません。政治的に動ける数ではない。ある総理側近は21日夜、いみじくも『次の総裁選に向けた抑止力だ』という言い方をしました。つまり、高市総理のライバルへのけん制となったと自信を見せました。結果として、そういった会合だったのかなという印象です」

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