
外国産の鶏肉の価格が1年前と比べて2倍以上になっています。国産との価格の差が縮まっていて、安さとボリュームを売りにするから揚げ店などに影響が出ています。
特大から揚げ弁当がピンチ
ニンニクやショウガなどを使ったしょうゆベースのタレに丸1日漬け込み、じっくりと揚げた鶏もも肉のから揚げ。
1つ100グラムを超える特大サイズが2個、むね肉のから揚げも2個入って510グラム。4個のから揚げが詰まった弁当は、ふたがしまらないボリュームが売りです。
そのお味は、ジューシーでとても肉厚ですが、中は柔らかく、外はサクサクしていておいしいとのことです。
衣はカリッと、中からはたっぷりの肉汁があふれます。
そんなから揚げ専門店を鶏肉価格の高騰が直撃しています。去年1月と比べると、仕入れ価格は2.2倍になっています。
キッチン バスストップ 中村巧店長
「価格が安い時の倍以上に値段が今上がってしまったので、弁当の販売価格のままではちょっと使えない価格なので、まだ値段が安定している国産のむね肉に変えた」
ブラジル産の鶏もも肉は、去年1月は1キロ350円でしたが去年12月には500円に。仕入れ価格が上がったため、今年1月からは1キロ440円の国産むね肉に変更しました。
むね肉よりもも肉がいいという客の声が相次いだため、先月からブラジル産のもも肉を再び仕入れ始めましたが、損益はギリギリの状況です。
中村店長
「今までの価格に戻ることは正直ないと思っているので、せめてこのままの推移で落ち着いてほしいな」
国産と同じ価格水準に
スーパーでは、100グラム99円のブラジル産もも肉に対し、国産は109円。差はわずか10円です。
買い物客(30代)
「(輸入鶏肉の価格が)高いと思います。今までは安いというイメージがすごかったですが、(国産鶏肉の価格と)そんなに変わらないじゃん」
買い物客(20代)
「今までは結構、外国のものを安いので買うことが多かったのですが、ここまで上がると家計が厳しいなと思います」
ブラジル産鶏もも肉の取引価格は、1年前、国産より350円安かったのですが、先月には60円にまで差が縮まっています。
スーパーマルサン 三井淳精肉チーフ
「以前は、もう外国産のほうが安かったんですけれども、今はもうほぼ変わらないんじゃないか」
販売する鶏肉はこれまで、8(国産):2(外国産)の割合でしたが、価格差がなくなり、現在は9割7分が国産になっています。
1年前は、外国産は国産の半額程度で、ボリュームを求める客からニーズがありましたが…。
三井精肉チーフ
「(この価格だと)かなり赤字近くになってしまうので、やはり以前からお買い求められていたお客さまもいらっしゃるので、少しでも(外国産を)残せたらと」
鶏肉の価格は、今後どうなっていくのでしょうか。
食品ジャーナリスト 高橋寛氏
「(世界的な)需要が伸びているというところが一つ。それともう一つがイラン情勢とか、穀物価格の上昇とか燃料価格の高騰とか、こういったところによるというふうに思います。円安の状態が続くのであれば、高止まりになる可能性が高い」
(2026年5月22日放送分より)
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