コメ“下落傾向”銘柄米が税抜き2000円台も クマ出没で田植えピンチ!

コメ“下落傾向”銘柄米が税抜き2000円台も クマ出没で田植えピンチ!
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 22日に発表されたコメの平均価格は5キロで3768円と、わずかに値上がりしましたが、依然、下落傾向が続いています。一方で、ピークを迎えている田植えに、ある心配な事態が起きていました。

【画像】コメ価格の下落傾向が加速

銘柄米が税抜き「2000円台」

 22日、番組取材班が向かったのは、コメの特売をしている埼玉県内のスーパーです。

山形県産の雪若丸
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新鮮市場東本郷店
飯田智成店長

「きょうコメが市場からまた特価品が入ってきた。山形県産の雪若丸。つやひめの“弟分”と言われていて本当においしいコメ」

1カ月半ほどで581円値下がり
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 山形県産雪若丸は、税抜き価格が2000円台の2999円。税込みで3238円です。先月上旬にスーパーを取材した時には、税抜きで3580円でした。比べてみると、1カ月半ほどで581円値下がりしています。

「残り1個だが新潟県産コシヒカリ2999円(税抜き)。新潟県産コシヒカリ、これが特価で出ることは今までなかった」

 人気の銘柄米、新潟県産コシヒカリも、5キロで税抜き2999円、税込みで3238円です。

 19日に50袋仕入れて、残り1袋になる売れ行きです。

 最高級のブランド米と呼ばれる「魚沼産コシヒカリ」は、5キロで税抜き4780円。税込みで5162円です。

 バックヤードには大量の在庫が。週末に魚沼産コシヒカリも特価で販売するといいます。

「魚沼産コシヒカリ」も
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「今シーズン最安値の2999円(税抜き)。広告出した。この価格はあり得ない」

 特売日には魚沼産コシヒカリが、今より1700円以上も安く店頭に並ぶことになります。

店長と業者が“価格交渉”

 なぜ、銘柄米を税抜き2000円台で販売できるのでしょうか?

「一番値下がりしない魚沼産が、問屋が条件を出してきた。2999円(税抜き)で(24日に)売るので」

 背景にあるのは、コメ価格の下落傾向が加速していることです。

コメ価格の下落傾向が加速
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 22日午後に発表された、5キロあたりの平均価格は税込みで3768円です。3週連続で3700円代となりました。

「普段だと雪若丸は安くても5キロ3580円(税抜き)。3866円(税込み)で特価だった。これでも十分安かった。さらに今回、市場から仕入れることでスポット提案という形で3238円(税込み)。2週間前に特売で販売できるようになった」

 新潟県産コシヒカリについては…。

「問屋によって値段が様々。今回は市場の問屋からくるので、流通は自分で取りに行くことでコストが下げられている。数量限定で売ることで目玉商品になる」

安くスポットで仕入れ
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 安くスポットで仕入れることで、常に特売価格のコメを売ることができるといいます。

 卸売り業者と、スポット価格を交渉する様子を特別に撮影させてもらいました。

卸売業者
「秋田県産の銘柄のあきたこまち、良い値段で仕入れている」
「勝負に出ても」

飯田店長
「結構落ちましたね、秋田県産あきたこまち。(特売は)全然やってなかった、秋田県産あきたこまち
は出てこなかったから面白い」

卸売業者
「理屈でいうと僕たち新潟の業者なので、新潟県産コシヒカリは在庫をすごく抱えている。秋田県産あきたこまちは新潟の業者はあまり取り扱いがない。在庫がある程度少ない」
「どんどん安いものを今仕入れることが可能なので、この値段を出させてもらっている」

新鮮市場東本郷店 飯田智成店長
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飯田店長
「2999円(税抜き)が目玉でまわしているから、お客さんもだんだん慣れてくると。税込みで3000円くらいを目指して販売できれば、お客さんとしても『3000円出して買えるんだ』と」

 子育て中の30代の女性は、5キロで税込み2806円の新潟県産ブレンド米を購入します。

「3000円だと手が届かない。食べる量も減らそうかなと。2000円台だったら買おうかなって」

クマ出没で田植えピンチ!

 本州では田植えがピークを迎えています。

 今、各地で開発が進んでいるが、記録的な猛暑でも育つ「暑さに強いコメ」です。取材班は、22日にその最前線の現場へ。

 コメどころ宮城県にある「古川農業試験場」です。品種開発の一環として、現在田植えを行っています。

宮城県古川農業試験場 薄木茂樹場長
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宮城県古川農業試験場
薄木茂樹場長

「最近の特徴として、暑さに強いおいしいコメ、世に出していかなくてはいけない。農家の所得向上につながる多収穫も求められている。育種目標がどんどん高くなっているが、頑張って対応したい」

 ところが、予期せぬ緊迫の事態が起きました。敷地内にクマが出没したのです。建物から目撃した職員が撮影していました。

敷地内にクマが出没
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「噴水の所」
「クマが来ていて」
「場内放送を緊急でしたほうが良い。農場の方に向かっている」

 20日午後3時ごろ、体長1メートルほどのクマが現れ、緊張が走ります。

 クマは、田んぼなどがある農場の方へ進んでいきます。

薄木場長
「職員の安全対策、まず退避が重要だった。翌日は外での作業は全面的に中止をしている」

 安全を確保しながら、22日に外の作業を再開しました。

22日に外の作業を再開
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「品種開発が止まってしまうと高温に強い水稲が作れなくなる。高温を回避するための技術開発が遅れることになる。そうすると収量・品質に影響がある。それが価格に影響することがあるかもしれない」

 クマの出没を受け、様々な対策をとっています。

「事前の巡回による確認。複数職員による対応。撃退スプレーの携行。万が一の時の退避用の車両の確保。爆竹の準備。対策をとって外の対応にあたっている」

(2026年5月22日放送分より)

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