メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手(31)は日本時間21日、久しぶりに投打二刀流での出場となりました。「これぞ!二刀流」という試合を松坂大輔さんの解説で見ていきます。
史上初のアーチ 驚異的な0点台
およそ1カ月ぶりの投打二刀流。「ショータイム」が幕を開けます。
1回、1番・大谷選手。初球を振り抜くと、高く上がった打球が入りホームランです。
松坂さん
「大谷選手らしいパワーでかち上げたという、らしいホームランでした」
先発投手が1回、先頭打者で初球ホームランを放ったのは、メジャー史上初ということです。
早速、自らを援護すると、今度はマウンドへ上がります。
スイーパーで最初の三振を奪うと、続くバッターは159キロで三振。2回にはスプリットで三振。さらに3回、シンカーで三振。立ち上がりはどうだったでしょうか?
「本当に今年の大谷選手はすべての球種がいい。バッターも迷っているのが、見てても分かります」
3回まで1人のランナーも許しません。しかし、4回はフォアボールとヒットでランナー2塁1塁のピンチ。
打席には、パドレスの4番・マチャド選手(33)。打球はライトポール際…わずかにファウル。ツーボールワンストライクとなり、4球目で打ち取りました。
「アウトにはなりましたが、危ないボールでした。ピッチャーからすると、本当に助かったというボールだったと思います」
この回も無失点に抑えます。3対0とリードした5回、勝利投手の権利がかかるマウンド。この試合初めて連打を浴び、ノーアウト3塁1塁。再びピンチを背負います。
大谷選手はピッチャーゴロを2塁に送球し、ワンアウト。しかし、続くバッターにフォアボールを与え、満塁に。1番・タティスJr.選手(27)との勝負です。
ダブルプレーでピンチをしのぎました。そして、雄たけびを上げます。
「ノーアウト3塁1塁の時のピッチャーゴロはもったいなかった。そして、満塁となってからのこの勝負は大谷選手のスイーパーの威力が上回ったという感じでした」
大谷選手は5回無失点、投打二刀流の活躍で4勝目。防御率は驚異の0.73です。
大谷選手
「きょうまでの1週間はあまり投げ心地が良くなく入ってきて、ちょっと不安な感じはあったが、先制点をあげないようにと、きょうの試合は臨んでいたので。その前に1点入って、1番バッターがいい仕事をしてくれた」
防御率0点台生む「序盤戦のエサ」
防御率0.73とここまで驚異的な数字を残していますが、大谷選手の好調の要因はどこにあるのでしょうか?
松坂さん
「まず皆さんがイメージする大谷投手のボールはスイーパーだと思います。序盤では、あんまり投げなかった。それが結果的に、相手チームに餌(えさ)をまくことにつながりました」
春先はスイーパーは投げていない印象がありました。
(シーズン初登板の投球割合:スイーパー14%、カーブ24%)
「シーズン初登板ではカーブを多く投げていたのですが、これがカウント球や決め球にも使えていた。精度も抜群でしたし、相手チームは今年はスイーパーだけじゃなくて、他の球種もケアしなければならない。そういうイメージを植え付けることができました」
「ストレートもシンカーも本当に今シーズンは素晴らしい。バッターの反応を見てても的が絞りづらくなっているし、迷いが出るので打つ確率が下がってる印象」
ほとんどの球種の精度がいいとは、無敵じゃないですか?
「みんなこうなりたいですが、なかなか無理なんですよ。(6日のアストロズ戦で)アルトゥーベ選手へのスイーパーは、そのすごさを象徴するボールでした。アルトゥーベ選手レベルの選手がこのボールを振ってしまう。他の球種の状態がいいからこそ、こういう結果が生まれているんだと思いますね」
(2026年5月21日放送分より)
