中国・蘇州で行われたAPEC貿易担当大臣会合後の会見で、赤沢亮正経済産業大臣は、中国の王文涛商務部長と短時間接触したことを明らかにした。
赤沢大臣は、日中関係について問われると「今回、APEC貿易担当大臣会合では、22日ですね、昨日の夕食会が始まる際にですね、王部長と短時間立ち話をいたしました」と説明した。そのうえで「内容について外交上のやり取りのため、詳細をコメントすることは差し控えたいと思います」と述べた。
また、中国側がレアアースを含む輸出規制を強めていることについて問われると「王部長とのやり取りについては触れるつもりはございません」としたうえで「APEC貿易担当大臣会合のセッションにおいて、自由貿易と法の支配はアジア太平洋地域の経済成長の基盤であるという認識に立って、レアアースや重要鉱物に対する国際慣行と大きく異なる恣意的な輸出管理措置が世界のサプライチェーンに甚大な影響を及ぼし得ると。そういう輸出国は是正するようにという発信を我が国からしたところであります」と述べた。
さらに赤沢大臣は、今回の滞在で日本の経済関係者とも意見交換したと明かし「中国経済や日系企業の中国ビジネスの現状について、現地の日系企業の基本的に代表者の皆様からですね、率直なご意見を伺ったところであります」と説明した。
そのうえで「本当にラフな総論として申し上げれば、東京から見える景色とは大いに異なる景色についてですね、ご意見を多く伺うことができて大変参考になった」と述べた。
また「中国の重要鉱物に係る輸出管理措置についてもですね、輸出許可の遅延とか、また中国税関における滞留などの影響が生じているとの声もありました」と説明し「日本の本社から、“いついつまでに届けてほしい”と言われてもなかなか答えられないような苦しい状況ということについてもちょっとお話があった」と明かした。
王部長との接触について、赤沢大臣は「私が王部長と立ち話をしたのは、要は閣僚たちが、さあどうぞと言って公式の晩さん会の席、メインテーブルですね、そこに向けて歩き始めたタイミングで王部長がお1人で座られたわけですね。そこに足を運んで、やぁやぁということでお話をしたということであります」と振り返った。
そのうえで「公式の晩さん会の進行を妨げない範囲で私のほうから歩み寄って王部長に話しかけて、短時間の立ち話をさせていただいたということであります」と説明した。さらに「安倍総理以来、われわれは戦略的互恵関係を構築していこうということですね。建設的でかつ安定的な関係をつくっていこうと。日本政府の方針は全く変わっていません」と述べた。そして「われわれは対話について常にオープンです。中国との関係でも対話について常にオープンにあるということだけ申し上げておきたい」と語った。
一方で「今回の短時間の立ち話で、日中関係の改善に向けて前進した?」と問われると「これは相手もあることであり、お互いの受け止めもあるでしょうし、特にその点についても私からコメントすることは差し控えたいと思います」と述べた。(ABEMA NEWS)
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