■周囲から不信感も貫く自己表現
日本トレンドリサーチの調査では、接客をする従業員のタトゥーに対して54.8%が「良くないと思う」と回答しており、威圧感や不信感が理由に挙がっている。たまきさん自身も、電車内で避けられるなど日常的に周囲の視線に直面している。
身近な家族との間でも、かつてデコルテのタトゥーを母親に見られた際、「え?それタトゥーシール?」と聞かれ「本物だよ」と答えたところ、「どうして入れちゃったの…将来どうするの?どうして見えるところに彫っているの?」と泣かれたエピソードがある。
母親からは「これ以上増やさないで」と言われたが、たまきさんは「でも私は『自分の表現だからいつか慣れてね』って言った。あなたの体・所有物ではないよ、という部分はある」と自身の意志を伝えたという。
現在は、母親に会う際は首が隠れる服を着る、温泉に行く際は個室露天風呂を予約するなどの配慮を行っている。「苦手な方に対しての配慮はしているつもり」と語り、社会との折り合いをつけている現状を示した。
EXIT・兼近大樹は、批判を寄せる側の心理構造について次のように指摘した。
「自分の所属してきたコミュニティから出たことがない人にありがちな批判の仕方。自分とは違う見た目の人を見た時に、それに対して『なんでそんなことすんの』とか『それかっこよくねえ、だせえな』とか言い出す。自分のコミュニティしか知らないし、そこで生きてきてるから、それぞれ評価されるものが違う。そこから逸脱したものを簡単に『ダサい』と言っている人を見ると、まだコミュニティを出たことがないんだと感じてしまう」。
その上で、日本社会における「一般」の定義と、自身が直面する現実を重ね合わせて語った。
「日本社会において、サラリーマンは黒髪・スーツが『一般』と思われている。(ピンク髪の)自分は、電車に乗ったら見られるし、コソコソ言われたりもするし、写真も撮られる。目立って迷惑をかけている自覚もあるから、混んでいる時は無理してタクシーに乗ったりもする。自分も白いTシャツにGパン、黒髪にすっぴんでも誰かに求められて愛されるならその方がいいが、でもそれでは誰にも表現で勝てないし、能力でも勝てない。ならば、自分でできる何かで戦っていくしかないのだから『それは許せよ』と思う」。
最後にたまきさんは「いろんな偏見とかはあるとは思うが、自己表現としてやっている人もたくさんいるので、生温かい目で見守ってほしい」と呼びかけていた。
(『ABEMA Prime』より)

