1日の参議院決算委員会で、立憲民主党の郡山りょう議員が、いわゆるブラック社労士の問題を取り上げた。
郡山議員は冒頭、「今回、決算委員会、初めての質問となります。委員長をはじめとする理事会そし…理事会の皆様」と開始9秒でいきなり噛むと、周囲は笑い、「緊張している?」とツッコミも飛んだ。郡山議員が「緊張していますか。はい。このような機会をいただきありがとうございます」と続けると、周囲からは「元気に頑張れ!」と声援も飛んだ。
質問で郡山議員はブラック社労士の問題に言及。「コロナ期の雇用調整助成金の不正受給が4557件、約1138億円不正受給をされている。その中で社会保険労務士、社労士が申請書類の作成代行に関与したとされる案件はどの程度あったか。関与社労士の行政指導、懲戒申し立て、刑事告発の状況と併せて実態を明らかにしていただきたい」と問いただした。
これに対し厚生労働省の村山誠職業安定局長は「令和2年12月から7年12月末現在までに公表した社労士のうち、雇用調整助成金の不正受給に関与したのは30人程度で、件数としては延べ130件程度」とし、その都度実名を公表しているとした。
郡山議員はさらに寄せられる情報に対して、社労士の懲戒処分が少ないことを指摘。「申し立て手続きが複雑で、被害を受けた労働者や事業者が利用しにくいとの声もある」と懲戒制度の実効性に疑問を投げかけた。そして「社労士は本来、使用者と労働者双方の利益を守る専門家であるはずです」とした上で、「ただ近年、解雇代行業者への助言や書類作成への加担、36協定の形骸化の支援、ハラスメント調査結果の隠蔽支援など、これがブラック社労士と言われるゆえんなんですが、ブラック社労士的行為が問題視されています。社労士法の欠格事由の見直しや、職務範囲、倫理規定の強化、特に労働者の権利を侵害するような行為への明示的な禁止規定の整備について検討状況、そして前向きにしっかりと動いていく考えはあるのか」と詰め寄った。
これに対し上野賢一郎厚生労働大臣は「社会保険労務士会において、会員に対して研修の受講を義務づけ、労使への公正な対応を含む職業倫理の保持を図るように研修されています。また、不適切な行為を行った社労士に対しては、会則に基づく注意勧告などを行っている」と答弁。「社会保険労務士について労働社会保険諸法令の違反が確認された場合には、立入検査や懲戒処分などを行っている。こうした制度の適正な運用にこれからも努めていきたい。現段階では法改正は検討しておりません」と述べた。
最後に郡山議員は「真面目にしっかりと取り組んでいらっしゃる社労士の皆様もいることですので、ぜひ今後、ブラック社労士に対する取り締まりを厳しくしていただいて、労使双方しっかりと正しく働き方、就業規則を運営できるようにお願い申し上げる」と述べ、質問を締めくくった。(ABEMA NEWS)
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