
闇バイトを通じ、トクリュウによる犯罪に加担する若者たち、止めるすべはあるのだろうか。そして、強盗から身を守るためにどのような対策が有効なのだろうか。
【画像】初動の迅速化に期待される「110番映像通報システム」とは
若者の加担 背景にトクリュウによる脅迫
まずは、闇バイトに応募する若者たちについて見ていく。犯罪に手を染める背景に、トクリュウによる脅迫があるようだ。
栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件で、捜査関係者によると、逮捕された少年らの供述から、指示役の夫婦から「断れば家族を殺す」などと脅されていたことが分かった。
警察庁は2024年10月、闇バイトの応募者から相談を受けた場合、本人や家族の保護措置を適切に行うよう都道府県警に通達した。具体的には「一時的な避難」や「パトロール強化」などが挙げられる。
闇バイトに応募した当事者や家族などの保護件数は、4月末までに667件に上るという。
「10代のうちから借金」若い年代が狙われる理由
なぜ10代が狙われるのか。
去年11月末時点で、闇バイトの当事者、応募した年代を見ると、20代が半数近い45.2%、10代が24.8%と若い年代が狙われている。
背景の一つにあるのが、元警視庁警部補の小比類巻文隆氏によると、「10代から借金に苦しむ人も」いることだという。
2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことで、18歳・19歳が保護者の同意なくローン契約やクレジットカードを作ることが可能になった。
これによって10代の多重債務相談件数が国民生活センターのデータによると増加しているという。2022年以前は86件、90件と100件を切っていたが、以降は一気に増え、2023年の180件をピークに高い水準が続いている。
金融庁は、18歳・19歳に向け、勧誘や誘惑の機会が増えても借りすぎには注意するよう呼びかけている。
未成年者は刑罰が科されないのか。
闇バイトでは「未成年はバレても大丈夫」などと勧誘するケースもあるという。
ただ、実際には14歳から17歳が重大な刑事事件を起こした場合、刑事裁判を受ける可能性があり、有罪になれば刑罰を科される。また、18歳・19歳の特定少年は起訴された場合、刑事裁判では原則20歳以上と同様の取り扱いとなり、実名報道も認められる。特定少年に死刑判決が出たケースもある。
「110番映像通報システム」の活用を
強盗から身を守るためにどのような対策が有効なのだろうか。強盗事件が発生した時に重要なのが110番通報だ。
110番通報時には「いつ・どこで・何があったか?」「被害や目撃の状況」「犯人の性別・人数」などを警察に伝達することが重要だが、この時、動転して普段通りに話せない人もいるという。
そのため警察は音声だけでは説明が難しい状況を映像や画像で伝える「110番映像通報システム」を2023年から本格導入している。
110番映像通報システムとは、事件の目撃者など通報者が110番通報をすると、警察は通報者のスマートフォンに専用サイトのURLを送信。通報者は専用サイトに接続し、映像や画像を送信するというもの。
こうしたシステムをトクリュウ対策でどう活用すればいいのか。
小比類巻さんによると、「不審な車の通報で、言葉で説明されるのと、映像で見るのとでは理解スピードがまるで違う」ということで、初動の迅速化が期待されるという。
(2026年6月2日放送分より)
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