4人襲撃クマ 40時間居座った工場から逃走 市内にいる可能性…福島市は警戒呼びかけ

4人襲撃クマ 40時間居座った工場から逃走 市内にいる可能性…福島市は警戒呼びかけ
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 福島市で4人を襲った後、建物の中に居座っていたクマが3日深夜、建物の外に移動していたことが分かりました。ただ、クマは依然として市内にいる可能性があります。警戒が続いています。

【画像】緊迫瞬間 猛スピードで突進してくるクマ

クマが工場から逃走

福島市から出された広報文
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 4日午前1時、福島市から出された広報文には「6月2日から3日にわたり、工場内に居座っていたツキノワグマが、6月3日午後10時50分ごろ、敷地外へ移動したことを確認いたしました」と記載されていました。

 クマが4人を襲ってからおよそ40時間。侵入し、居座り続けていた福島市内の工場からクマの姿が消えたといいます。

 クマが居座っていた工場の近くは住宅地が広がっています。現在もクマの行方は分かっていません。

工場内に侵入し居座る
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 2日、福島市内に現れた体長1メートルを超えるとみられるクマ。周辺で4人を立て続けに襲い、けがをさせた後、工場内に侵入し居座り続けていました。

 雨が降りしきる中、3日も続けられた捕獲作業。緊急事態に備え、救急車も待機。敷地の奥にクマがいるのか、はしごや盾を運ぶ様子が確認できます。

 捕獲に向け警戒態勢が取られる中、こつ然と消えたクマ。その姿は別のカメラでも捉えていました。

クマが人追いかけ襲撃

猛スピードで突進してくるクマ
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 福島市の工場の敷地内に設置された防犯カメラの映像です。

 時刻は2日午前6時半ごろ、歩いていた男性が視線の先に何かを発見。危険を感じ、後ずさりした次の瞬間、突然、大きな黒い塊が猛スピードで突進してきました。現れたのは、クマです。

 驚いた男性は、すぐに走って逃げます。しかし、クマを振り切ろうと走り回るも、追いつかれ背後から襲われる男性。立ち上がったクマの大きさは、男性とほぼ同じ背丈のように見えます。

立ち上がったクマは男性とほぼ同じ背丈
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 背後から覆いかぶさるようにクマが前脚をかけると、男性はその場に倒されてしまいます。その時、間一髪!敷地内に車が現れます。クマを追い払うために、車は直進。クマは近くの建物内に逃げ込みます。

 クマが建物に入ってから45秒後、クマは建物から出て、走り去っていきました。

ガラスは粉々に
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 建物の入り口を撮影した写真。右側のガラスは粉々に割れ、辺りに飛び散っています。

4人襲撃
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 この工場では、従業員の男性2人が襲われ、けがをしました。

 クマは移動する途中、近くに住む80代女性を襲いました。

 さらに、最初の工場からおよそ500メートル先にある別の工場の敷地内で、60代の男性警備員を襲撃。警備員は鼻の骨を折るなどの重傷を負っています。

麻酔銃命中も…捕獲難航

 クマによる人身被害を受け、福島市は周辺の道路を封鎖しました。

 また、福島市は2日、緊急銃猟を開始。ハンターは3人体制で、クマが居座る建物内には4つのわなを設置しました。

ハンターが使えるのは麻酔銃のみ
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 緊急銃猟が始まっても建物内に引火性の物質があるため火薬が使えず、ハンターが使えるのは麻酔銃のみです。

 福島市によると、2日に麻酔銃が1発命中しましたが、クマは眠ることなく、興奮状態のままだったといいます。

工場の近くには…
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 クマが居座っていた工場の隣には児童センター。そして、およそ300メートル先には小学校があります。

 工場の近くにある小学校では、クマが出没したということで3日は臨時休校となっています。本来であれば下校時間帯ですが、校舎や校庭に生徒の姿はありません。

逃げないクマ なぜ?

取材班がクマに遭遇
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 同じ福島県内の天栄村では、取材班がクマに遭遇しました。

 男性が襲われた天栄村で取材をしていたところ、道路脇にクマを目撃しました。こちらには気付いているような様子ですが、逃げようとせず、ウロウロとしています。ちょうど5~6メートルほどでしょうか、かなり近い距離です。

 先月31日午前9時ごろ、親戚と山菜採りに来ていた70代の男性が後ろからクマに襲われ、顔などにけがをしました。

食べるものを探している?
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 その現場近くを取材していると、クマは食べるものを探していたのか、土を前脚で掘り、そこに顔を近づけます。よく見ると、口をパクパクと動かし、何かを食べているようにも見えます。しばらくすると、道路から離れて、山の方へと歩いていきました。

 このクマが70代男性を襲ったクマかは定かではありませんが、現場近くに現れ、人の存在に気が付いても逃げる様子はありませんでした。

岩手大学農学部 山内貴義准教授
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 こうした状況について、クマの生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授はこう話します。

「かなり人になれている個体だと思います。(人の)生活騒音には全く無頓着になっている。車の中に人がいるというのもおそらくちゃんと認識していて、人間は何もしてこないと学習している」

 ただ、それはクマと適度な距離がある状態でのこと。特に注意すべきなのは、出合い頭だといいます。

「クマの特徴として一度、人間と格闘したりすると興奮状態になってしまう個体がいて、視野に入ってくる人間を次々襲うとか、そういう行動をする個体もいる」

周辺住民に警戒呼びかけ
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 40時間近く居座り続けた工場内から姿を消したクマ。福島市は周辺住民に警戒を呼びかけています。

(2026年6月4日放送分より)

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