4月より放送中のTVアニメ『あかね噺』にて、主人公・桜咲朱音を演じている声優の永瀬アンナ。演技力に注目が集まる若手女性声優の永瀬だが、本作では朱音役を通じて落語の表現にも挑むことになる。放送の1年以上前から行われていたという落語の稽古にて、前向きに取り組む姿がYouTube上のメイキング動画でも公開されている。
実際にどのようなアプローチで朱音というキャラクターの人物像を捉えて、落語に挑戦していったのか。インタビューにて話を伺った。
——朱音は落語がまったくできない状態ではなく、ある程度うまい状態から着実に成長していくさまが物語として丁寧に描かれていきますよね。これを学んだから落語に反映されてうまくなったということがちゃんと視聴者にも説明される上に、見せ方もうまくて納得感がある。第1話で志ん太が破門になってしまうという展開も含めて、非常に良くできていると思いました。
永瀬:そうなんですよね。朱音に関してはなぜ落語家を志し、阿良川一生に認めさせてやるんだと思っているのかというと、それはおっ父(阿良川志ん太)が全部起点になっていて。朱音はおっ父の落語が好きで、そんなおっ父が(一生によって)否定されたということが根底にあると思います。
すべてにおいてポジティブに落語をやっているのかというとそうではなくて、復讐心だったり一生師匠に対する虎視眈々とした心構えがあったりするなかで、落語をやっている部分があるんですよね。
——朱音の落語に対する原動力に、志ん太の存在があるのは間違いないですよね。
永瀬:たとえば、(高良木)ひかるみたいに演者としての自分の力を試すためとか、そういう想いが今のところないんですよ。何かを並行して一緒にやろうと思っているのではなく、落語しか見えていないんですよね。
最初はまわりがあまり見えていなくて、そんな朱音が兄弟子たちやライバルと出会っていくなかで、こんな見方があったんだとか、こんなやり方があるんだという発見がどんどん重なっていくと思うんです。
——そんな朱音役を演じて落語も披露していく上で、どのようなアプローチをされていったのでしょうか?
永瀬:落語に関して言えば、うまくやるということよりも、自分が素直にやってみて監督や(落語監修の林家)木久彦師匠たちがどう捉えてくれるか。そこからディスカッションを丁寧にやっていこうと思っていましたし、自分が素直に稽古してきたものをいったん出してみるというやり方で収録させていただきました。
「朱音の気持ちとだんだんリンクして」


