
東京23区で火葬にかかる料金は平均で8万7000円と、他と比べ「高すぎる」ことが問題となっています。果たしていくらが妥当なのか?4日、初会合が開かれた検討会のメンバーを直撃しました。
なぜ高い?東京の火葬料金
世田谷区在住 50代
「去年、母が亡くなって高いと思った。すべてマンションとか土地とかと一緒で、火葬場も高くなっている印象」
女性が高いと嘆くのが、東京23区の火葬料金についてです。全国でも突出して高いおよそ9万円、隣接する県と比べても大きな差があります。
中野区在住 80代
「母は田舎が新潟だった。火葬料は1万円くらい」
こうした中、4日に始まったのが、東京の火葬料金などを巡る、検討会です。
検討会メンバー
世田谷区 保坂展人区長
「(火葬料金を)もし大きく変えることが可能なら、このタイミングを逃さずに」
全国でも突出して高い東京23区の火葬料金。なぜ9万円なのでしょうか。実は東京には全国とは違った事情がありました。
全国では、自治体が運営する公営の火葬場が大半です。運営には税金も使われています。
一方、東京23区では9つある火葬場のうち、7つを民間の事業者が運営しています。施設の維持費や人件費などを利用料金でまかなう必要があります。
さらに近年は燃料費の高騰などもあり、ここ数年で火葬料金は1万円以上値上がりしています。
杉並区在住 70代
「(Q.希望の料金は)5万円程度。全国平均で同じくらいであればいい」
いくらが妥当?初の検討会
こうした中、東京の火葬料金などを巡る検討会に出席した世田谷区の保坂区長は、今の仕組みを見直す必要があるといいます。
保坂区長
「誰もが使わざるを得ない施設、大事な施設だから、しっかりと公益的、公共的に運営されていると、多くの人が思えるような形態が望ましい」
23区で公営の2つの火葬場では、利用料金が民営より抑えられています。
江戸川区の火葬施設は東京に住む人は5万9000円。大田区の施設は近隣の区民は4万4000円で利用できます。
しかし、23区で年間およそ10万7000件ある火葬のうち、8割が民営で、公営は2割にとどまっています。
では、公営の火葬場を増やせば解決するのでしょうか?
新たに建設するのは、簡単ではないといいます。
東京・多摩市 阿部裕行市長
「(火葬場を)増やすとしても、昔と違って周辺には住宅もある。周辺住民の理解を得なければ、この話は進まない」
そこで都は、今ある公営施設の火葬能力の強化を進めています。
大田区の施設では、駐車場に新たに火葬炉10基を増設し、2030年度の稼働を目指しています。年間の火葬能力は2倍になる見込みです。
民間を公営化?
さらに、検討会ではこんな案も出たそうです。議論されているのが民間事業者の公営化です。
保坂区長
「今こそここ(民営)を公営化するタイミングがきているかもしれない。民間の企業が“経営権を譲りたい”という状態であれば、公営で。これは東京都とそれぞれの区が知恵を出しながら“どんなやり方があるか”“可能性はないか”と私は発言した」
公営化が実現した場合、価格はどうなるのでしょうか?
保坂区長
「4万4000円。公共の運営する斎場、火葬場としては、そのくらいで抑えられると望ましい」
(2026年6月4日放送分より)
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