
総額3兆円規模の補正予算が4日に衆議院を通過しました。今回の予算のほぼ全ての使い道を政府が好きに決められることから、野党からは「白紙委任だ」と批判の声が上がりました。
【画像】ほぼ全てが“予備費”総額3兆円の補正予算が衆院通過 野党は「白紙委任」と批判
ほぼ“予備費”「白紙委任」と批判
総額3兆1135億円。中東情勢の悪化に対応する補正予算案の本格的な審議が衆議院で始まりました。その内訳は。

高市早苗総理大臣
「地域の実情に応じた支援を実施できますように、重点支援地方交付金1000億円を追加措置する。“一般予備費”の追加5135億円を行うとともに、新たに“中東情勢等対応予備費”2兆5000億円を創設する」

予備費とは、不測の事態に備えて使い道を決めずに政府の財布に入れておくお金のこと。入れてしまえば、その後は閣議決定だけで使い道や、いくら使うかを決められます。今回の補正予算案では97%にあたる3兆135億円が予備費とされました。

中道改革連合 小川淳也代表
「まずお聞きします。なぜ今ほぼ全額、予備費なんですか」
高市早苗総理大臣
「中東情勢は不透明です。ですから、この予備費という形になりますけれども、これは必要な対応策について今後の状況を見極めながら“タイムリーに対応するもの”であると」
中道改革連合 小川淳也代表
「本来は国会ひいては国民に何にいくら使い、どのような効果を目指すのかを明示して審議を求めるべき。つまり予備費になっていることは、今時点で何をやっていいか分からない。具体的なプランはありません。ノープランですと。国会には『白紙委任してください』と。財政民主主義の否定とも言える」

高市早苗総理大臣
「予備費はそもそも予見し難い予算の不足に充てるための制度。現在の状況に対応するために必要な予備費を確保しておくことは、予算措置のあり方として適切かつ必要な対応だ」
“中傷”めぐる音声 確認求められ…

今年の衆院選や去年の総裁選で、高市総理の陣営が、他の候補を中傷する動画やSNSの作成に関与していたのではないかという疑惑も取り上げられました。文春オンラインは3日、動画の作成者と高市総理の公設第一秘書とのやり取りとされる音声を公開しています。

中道改革連合 伊佐進一衆院議員
「事前に通告で総理サイドにお願いしていたのは、音声が秘書本人かどうか確認してほしいと」

高市早苗総理大臣
「こちらの事情を申し上げますと、おとといは台風対応、衆参両院での答弁準備もあって、ほぼ徹夜しました。(伊佐)委員の質問通告を見たのが今朝3時半ぐらいだったかと思う。非常に遅い時間だったが、ご指摘のオンラインのものを確認しようとしたら、会員制の有料オンラインなんですね。有料会員になって音を確認するとか、私自身とてもできなかった」
中道改革連合 伊佐進一衆院議員
「何のための事前通告ですか」
高市早苗総理大臣
「私が夜中にそういう内容を知って有料会員になって聞くことは非常に厳しい」
中道改革連合 伊佐進一衆院議員
「私、今持っていますので、1回聞いていただいて。ちょっと休憩していただきたい」

坂本予算委員長
「ここで休憩、あるいは音声を聞くことはできません」
高市早苗総理大臣
「私の知らない方の言い分ばかりをセンセーショナルに報道してきた。そこの有料会員に私になれと。それはできません。有料会員になること自体を私は拒否いたします」
その後、昼休憩に入った際に、中道は文春の許可のもと、音声データを高市総理に渡したといいますが…。

高市早苗総理大臣
「有料のものを他人に聞かせてはいけない規約に抵触してはいけないかと思い、文字起こしをしてもらった」
音声が秘書本人のものか、4日の質疑では明らかにされていません。

補正予算案は夕方、委員会で可決された後、本会議へ緊急上程され、賛成多数で衆議院を通過しました。5日は参議院で審議が行われ、成立が確実な状況です。
