
住民税や自動車税の納付通知書が手元に届くこの時期。お金に絡む怪しいメールが次々と送られています。中には実在する会社をかたり、通勤費の申請を促す巧妙な手口もあります。
【画像】通勤交通費の変更を促す偽メール 気づかずクリックすると…
「サトウはいない」社長困惑
「jinji」と表示されたアドレスから届いたメール。実在するA社のドメインが表示されています。
「【大切なお知らせ】通勤交通費の精算ルール変更および再申請手続きについて」
「従業員の皆様お疲れ様です。人事労務部の佐藤でございます」
本文には「交通費精算・新システムログインはこちら」というリンクが含まれています。
メールを受け取ったのはA社の社長・酒井さんですが、本人は番組の取材に対して「人事労務部という部署も、佐藤という人物も会社にはいない」といいます。
どこから流出したかは分かりませんが、実在しそうな部署名をかたった「詐欺メール」だったことが分かりました。
街の人に聞きました。
会社員(30代)
「(なりすましを)やられたら分からないかも、気づけないかも」
イベント企画(50代)
「新入社員とか『うちの会社はこういう連絡が来るんだ』と、初めての人なら(気づけない)不安があるのでは」
偽物を見極めるポイントは
進化する怪しいメール。番組が向かったのは、サイバーセキュリティーに強い会社。怪しいメールからどう身を守るのか、話を聞きました。
専門家にメールを見てもらいました。
アイシーティーリンク
吉野真吾取締役副社長
「人事からのメールで、内容的に自分に関係するものであることで、疑いもなくシステムのログインはこちらとあるので、ここをクリックしてしまうことは非常に可能性が高い」
メールソフトを使えば、アドレスで実在する会社を装うことは簡単だといいます。偽物を見極めるポイントは、あるのでしょうか。
「リンクになっているところにマウスをのせると、左下のところに実際のアドレスが表示される。(※PCによって表示場所が異なることがあります)これが社内のアドレスやドメインではないものは、クリックをしないのが大原則」
ニセ警告とリアル機械音声
気づかずにリンクをクリックしてしまうと、どうなるのでしょうか。
「クリックすると、こんな感じの画面が出てくる」
偽物の警告画面に表示されたマイクロソフトやウィンドウズの文字には、違和感のあるスペースがあります。
「おかしいなと『戻る』をクリックすると、画面が最大化になる」
すると、「重要なセキュリティーメッセージはあなたのコンピュータがロックされている」と機械音声が流れます。内容は、よく聞くとよく分からないことを言っていますが…。
「(音の)止め方が分からない、マウスはきかない。しょうがないから、この番号に電話する。サポート詐欺と呼ばれるもの」
全画面表示は動画を見せられているだけで、エスケープキーを長押しすることで閉じられるようになります。
もし電話で言われた通りにパソコンを操作してしまうと、情報を盗み取るプログラムなどをインストールされてしまうといいます。
「攻撃者というのは、世の中の動向や情勢のニュースを見ながら確認し、より効果的な開きたくなる文章でこういったものを作っている」
納税通知書届く時期を狙う
4月には、奈良県庁の職員384人が総額およそ1230万円の通勤手当を不正受給した問題がニュースとして報じられていました。さらに…。
「今の時期はさまざまな税金の支払いの時期。未納メールが来ても、あまり疑わない時期」
その一つが「市区町村役場 住民税納付催告通知」というものです。
1万9650円をPayPayで納付するように求められました。
納付しなければ差し押さえると警告していますが、一部の文字が間違っていたり、問い合わせ先のアドレスが「xx-city」と存在しない自治体になっていたりして、おかしな点があります。
「入っている情報をうのみにしない。警告が出ているものは、何かしら怪しいと思って、一度踏みとどまる必要がある」
(2026年6月5日放送分より)
この記事の画像一覧
