
値上がりが続くこの時代に、“ワンコイン以下”で食べられるグルメを大調査。
【画像】「原価めちゃ高い」ゴロッとした具がうれしい こだわりの500円カレー
今年開店した店のボリューム満点の海鮮丼、コロナ禍で救世主となった“もつ煮込みぶっかけ飯”、地元で40年近く愛され続ける“食堂のカレー”。そして衝撃の200円台の“数量限定激安ラーメン”。
一体、どのようにして低価格を実現しているのか。その安さの秘密を徹底追跡しました。
ワンコイン海鮮丼
神奈川県のJR川崎駅前に、今年開店したばかりの話題のワンコイングルメがあります。
常連客(50代)
「すごい安くて500円」
常連客(20代)
「海鮮丼をこの値段で食べられるのはすごい」
と、絶賛なのが、うわさのワンコイングルメ「マグロ漬け丼」。お値段は500円です。
常連客(30代)
「ゴロゴロ入っていて、ボリューミー。食感がやっぱ、ブツンってかみ切る感じがおいしい」
人気No.1メニューのマグロ漬け丼は豪快なぶつ切りで肉厚、そして今が旬のキハダマグロの赤身とビンチョウマグロなどがたっぷりのって500円です。
ほかにも、マグロ、ビンチョウマグロ、サーモンの「MIX漬けDON」に、ネギトロとサーモンの上に温泉卵がのった「ねぎとろ温玉DON」も500円です。
広島から来た人(40代)
「500円とは思えない。マグロも多い、かみしめながら素晴らしいなって」
しかしなぜ、こんなに安くできるのか?
秘密は、このデリバリーバイクにありました。
実は、店の母体は、東京・神奈川を中心に48店舗を展開する宅配ずしです。
マネジャー 石原崇さん
「大量に仕入れる中で、安くコストを抑えられる」
安さの秘密は回転率と…
毎朝、焼津港などから大量に鮮魚を仕入れ、セントラルキッチンでまとめて加工。さらに「ブツ切り」にすることで、職人によるすし用の切り身よりもネタづくりが簡素化。切り落としもなくなり、コストダウンにつながりました。
鮮魚そのものの良さに加え、その肉厚な「ブツ切り」が「ぜいたく」だと大好評に。
常連客(30代)
「刺し身よりも食べている感がいい。かみごたえというか。最高」
また店員は2名、ごはんマシンを導入、店ではネタを盛り付けるだけだといいます。
券売機で注文されると、すぐさま盛り付けを開始。料理提供まで30秒かかりません。
回転率の良さと、人件費抑制も安さの秘密です。
常連客(20代)
「早くて安くてうまい。最高」
絶品もワンコインで
続いてのワンコイングルメは、板橋駅徒歩1分の所にある店です。
ランチタイムは会社員中心ににぎわい、「大山鶏使用 焼き鳥丼定食」などが人気ですが、店の名物があります。
常連客(60代)
「もつ煮が絶品」
店主
「もつ煮込みぶっかけ飯です」
炊きたてのごはんの上に、大ぶりのもつ煮込みをたっぷりとのせ、半熟卵や味噌汁、漬物、小鉢までついて、驚きのワンコイン500円です。
週に1度は食べにくる常連客は、次のように話します。
常連客(40代)
「もつのタレが、ごはんに染みておいしい。うまみがあって、辛すぎもせず、味が薄いわけでなく、ちょうどいい」
実はこのお店、夜は串焼きが自慢のお店ですが、もつ煮込みはお客の半数近くが頼む大人気メニューです。
こだわりは、鮮度のいいブタのモツを下処理で4時間以上煮込み、うまみとあまみのある白みそで味をつけたあと、大鍋の中へ。オープン以来13年継ぎ足しているといい、モツのうまみが詰まった、ここだけの味です。
弱火でじっくり煮込み、とろっとした絶妙な柔らかさに。
常連客(60代)
「酒にも合うし、ごはんにも合うし」
2年前から通う常連客
「もつ煮自体が柔らかくて、しっかり歯応えはある。硬くはない。温泉卵がのっている。タンパク質がしっかりとれていい」
実は、ランチ定食でワンコインはこの「もつ煮込みぶっかけ飯」だけ。それには、あるワケがあるといいます。
簡単には値上げできない訳
このメニューが誕生したのは、コロナ禍の時。夜の営業ができないなか、ワンコインランチとして出したところ、常連客が応援し、次第に口コミも広がり、夜のメニューが「ごはんにも合う」と大ヒットに。
その後、原材料費などが軒並み値上がりしますが…。
串焼き一献 店主 菊池亮さん
「足を運んでくれたお客さんには、これからも500円の丼は維持してやっていきたい。もつ煮ぶっかけ飯が500円っていうのが恩返し」
コロナ禍の救世主、もつ煮込みぶっかけ飯は「お客さんとの絆」。簡単には値上げできないそう。
また、昼よろこんでくれたお客さんが、夜にも来てくれるといいます。
連日通う常連客
「頑張っていると思いますし、応援したい」
“高円寺のソウルフード”
高円寺の高架下、オシャレな飲食店街にある40年近く地元で愛されてきた食堂。そんな老舗のワンコイングルメがあります。
常連客(40代)
「実家のカレーみたい」
“高円寺のソウルフード”ともいわれる500円カレーライス。
6年通う常連客
「具も大きい」
来店客
「優しい味わいで甘い。大学の学食のカレーを思い出した」
店主は中国出身の田渕玲さん(60)。500円とはいえ侮るなかれ、仕込みは2日前の夜から始まります。
田渕さん
「スープ、仕込み。ラーメンとカレー両方使う」
ラーメンと兼用の豚ガラスープが、味のポイント。こだわりは、大ぶりタップリの具材です。
翌朝、豚ロース、タマネギ、ジャガイモなどをスープに入れ、じっくり煮込んでいきます。
クミンやターメリックなどのスパイスは4種類以上、そこから1日じっくり寝かせます。
田渕さん
「原価めちゃ高い」
ゴロッとした具がうれしい、40年変わらぬどこか懐かしい味です。
1人で店を守り…
こだわりの500円カレー。ワンコインを維持するのは大変なのではと聞くと…。
田渕さん
「一人でやってる、朝から晩まで。そうじゃないとできない」
完全なワンオペ体制だといい、週6日、午前9時から午後11時50分まで働き、1人で店を守ります。
実は、女将さんが厨房に立ったのは5年前。それまでは夫・秀治さんが調理担当でした。
田渕さん
「店で倒れた。大動脈解離。心の中つらかった。店をなくす」
夫が突然、帰らぬ人に。一度は店をたたむつもりでしたが…。
「お父さんが書いたレシピ。分量全部(書いて)ありました」
残されたレシピを頼りに、店を続けることを決意。そのころのことを常連客は、次のように振り返ります。
5年通う常連客
「閉まっていたシャッターが開いていて、キッチンの小窓が開いていた」
キッチンに立っていた玲さんに…。
5年通う常連客
「『タブチまたやるんですか?』って話しかけたら、泣きそうな顔で『あしたから私が頑張ります』って言って。僕、泣きそうになって『あしたから必ず来ます』って」
この店をずっと続けてほしいと、お客さんも協力しています。
「むしろ片付け・出すのとか、やりますからと」
料理の受け取りや返却、お水もセルフ。テーブルをふいたり、他のお客さんが、片付け忘れたお皿を返却口に戻したりと協力。
20年通う常連客
「ママが元気で、みんなを喜ばせてる。そういうところがいい」
「これお土産」
田渕さん
「ありがとう。いつも、いつも」
8年ぶり来店 味は…
この日店に来たのは、宮城からの夫婦。
宮城から来た人(20代)
「高校時代よく来ていたので(妻に)付いてきてもらった」
高校時代のバイト終わりの楽しみが、この500円カレー。8年ぶりの来店です。
宮城から来た人(20代)
「味変わらずで、おいしい。めっちゃ青春の味」
「(Q.値段感は?)(500円も)変わらず、ビックリ」
田渕さん
「(Q.高校時代、来ていたという。味が変わってないって)そうですか。ありがとう。よかった。パパのマネ、しっかりコピーできた。よかった」
「ごちそうさまの一言、ありがたい。パワーでる」
衝撃 350円のラーメン
さらに、ワンコインを大きく下回る衝撃の一品がありました。
水戸市有数の繁華街の一角に、行列ができていました。一番乗りの女性は、開店40分前から。
常連客(30代)
「人気なので、念には念を入れて早くから」
午前11時のオープンと同時に、店内はご覧の通り。皆さんのお目当てが、ワンコインを大きく下回るうわさのラーメンです。
初来店(70代)
「うまい。昔の味だね、しょうゆ。麺がいい」
皆さん、いくらだと思いますか?
ネギやショウガ、魚介ぶしなどを約4時間煮込んだだしを特製のしょうゆたれに加えます。麺はコシが自慢の細麺を。大ぶりのチャーシューは豚バラ肉を約3時間煮込んだもの。1枚ずつあぶります。
北海道産のタマネギをぜいたくにのせた看板メニュー。そのお値段が…。
来店客(10代)
「350円。予想以上というか、値段以上の味」
なんと350円。常連の女性は次のように話します。
常連客
「大盛りにした。大盛りだと2杯でくる」
「(Q.これ大盛り?)2杯分」
大盛りを頼むと、ラーメン丸々2杯で600円という大サービス。さらに、この店には“奇跡”の一杯があるといいます。
驚異の250円 秘密は…
行列一番乗りの女性がゲットしたのが、「まかないラーメン」です。
350円ラーメンと同じしょうゆラーメンですが、そのお値段が…。
来店客
「すごい、これ250円。えっ、すごくない!?」
なんと、驚異の250円!
なぜ、これほど安いのか?よく見ると…色や太さが違う麺が混ざっています。
その秘密は、店から徒歩2分の所にありました。地元では有名な製麺所、実は店主・村上さんの実家なのです。
ラーメン・餃子250
店主 村上英雄さん
「実家が製麺所」
創業100年以上の老舗製麺所。実家の製麺所で、村上さんは思い通りの麺をつくることができます。
さらに、製麺所で日々どうしても発生してしまうのが「麺の切れ端」です。
黄色い中華麺に、タンメン用や定番の細麺。さらに、ワンタンの皮など「まかない」などにしていた“切れ端”を数量限定メニューにしたところ、破格の250円と新しい食感だと、たちまち名物に。
常連客(30代)
「いろんな食感の麺が一度に味わえる。新鮮で面白い。250円でおなかいっぱいで、おいしいのはすごい」
ラーメンだけではなく…
さらに、この店ではギョーザも250円。つまり、“ラーメン&ギョーザセット”がワンコインで食べられるのです。
店名でもある250円は、店主のこだわりです。
村上さん
「250円のままなるべく続けていきたい」
(2026年5月26日放送分より)
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