海外売り上げ1200億円超!世界進出なるか?J-POPの未来

海外売り上げ1200億円超!世界進出なるか?J-POPの未来
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アニメやゲームをきっかけに、世界に広がった日本のカルチャーですが、いま新たな注目を集めているのが、音楽。政府も後押しする中、その可能性をさらに広げる取り組みを取材しました。(6月6日OA「サタデーステーション」)

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アメリカ・LA近郊に2キロの大行列!目当てはJ-POPフェス

5月16日、アメリカ・ロサンゼルス近郊。この日、日本人が出るイベントを見るために2キロもの行列ができていました。ファンのお目当ては…日本を代表するアーティストたちです。

J-POPフェス「Zipangu(ジパング)」
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2万人を集めたJ-POPフェス「Zipangu(ジパング)」は、日本人以外の来場者が95%。日本のアーティストだけが出演する音楽イベントとしては過去最大規模です。会場では、日本語の歌が次々と披露されました。

来場したJ–POPファン(5月16日 アメリカ・ロサンゼルス)
「ちゃんみな 最近まじかわいい 私は忘れないあの嵐♪」

取材した音楽評論家の柴那典さんが驚いたのは、現地のファンが日本語で歌っていたことだといいます。

音楽評論家 柴那典さん
「信じられない。日本語でのコールアンドレスポンス(ステージと客席のかけあい)がロスのフェスのお客さんで起こるというのは。本当に見たことのない光景だった。英語で歌わないとアメリカでは通用しないというのは既にもう前時代の常識」

J-POPフェス「Zipangu」を主催した会社は―

クラウドナイン 千木良卓也社長
「Zipanguに関しては、この先もずっと続けていきたいと思っていますし、ロスは毎年やっていこうかなと思っています。日本やアジアに対しての熱が高い国はたくさんあるので、ロスを起点としていろんなところでやっていけたらいいなと思っています」

なぜ加速?“日本の音楽”世界進出

アメリカでは、日本語の曲をコピーするバンドが登場しています。

バンドのボーカル(6月 アメリカ・ロサンゼルス)
「(J-POPは)作曲スタイルが非常にユニーク。西洋から多くを取り入れているが、日本ではそこに独自のひねりを加えていると思います」

ISEKAI STAGE
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イギリス・ロンドンのライブ会場に登場したのは、80年代を代表するギタリスト・高中正義です。トレードマークは真っ赤なスーツです。アメリカ・ニューヨークでのライブにはコスプレ姿のファンも詰めかけました。

高中正義さんのファン
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高中正義のライブに来たファン(アメリカ・ニューヨーク)
「(タカナカの音楽を)実はYouTubeで偶然見つけたんです。We love TAKANAKA」

J–POP人気の背景「アニメ」と「CDから配信への変化」

なぜいま日本の音楽が支持されるのか?再びロサンゼルスで聞いてみました。

J–POPファンの女性(アメリカ・ロサンゼルス)
「Adoを聴きにきました。(コスプレは)ワンピースのキャラクター ウタです。」

素性を明かさないシンガーAdo。2025年、世界33都市を回るワールドツアーを行い、50万人を動員しました。アニメ映画「ワンピース」の主題歌を歌ったことでも知られています。

「Zipangu」で歌うAdo
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ロサンゼルスのリトルトーキョーにはアニメグッズを扱うお店があります。

アニメグッズ店 店員(5月 アメリカ・ロサンゼルス)
「最近、アニメと共にJ-POPが注目を集め始めています」

アニメグッズ店 利用客(5月 アメリカ・ロサンゼルス)
「(このCDは)ワンピースです。(アニメに)感情移入して音楽を聴きたくなりました」

アニメ以外にも、日本の曲を知るきっかけとして名前が上がったものが…。世界中で利用される音楽配信サービスSpotify(スポティファイ)です。CDから配信へ。この変化が、J-POPが世界に広がる要因となりました。

音楽評論家 柴那典さん
「配信になったことによって、どの国でも同じタイミングで日本の音楽を手に取ることができる。それによって状況が大きく変わった」

海外売り上げ1200億円超 秘める可能性

経済産業省が日本の音楽の海外売り上げを初めて調査したところ、配信とライブが牽引し、約1200億円でした(2024年速報値)。ゲームの約3兆円、アニメの約2兆円に比べるとまだ小規模ですが…。今後は大きな可能性を秘めているといいます。

経済産業省 文化創造産業課長 梶直弘さん
「ものすごく大きい金額ではありません。ただ、すごく大事なことは、音楽というのは実はゲーム音楽とかアニメの音楽とか、そして実写の映画とかドラマにも色んなものにすごく入り込む。熱狂を生む位置づけというような、大事な分野だと考えています」

日本政府は2033年までに漫画やアニメなどのコンテンツ海外売り上げを20兆円規模へと拡大する目標を掲げ、その一環として経産省は、4組以上の日本のアーティストが出演する海外でのイベントに、1億5000万円の支援を行っています。

経済産業省 文化創造産業課長 梶直弘さん
「それもある種の投資だと思って、海外に挑戦してもらいたいと思っています」

ひと足先にアジアから世界進出 韓国のK–POPは?

一方で2024年のK-POP海外売り上げは約2800億円(当時のレート換算)。この分野で先行する韓国は、日本の倍以上、海外で売り上げています。韓国には、音楽をはじめコンテンツ海外売り上げを支える政府の専門機関・韓国コンテンツ振興院があります。

韓国コンテンツ振興院 元日本ビジネスセンター長 城西国際大学 メディア学部 黄仙惠教授
「約30箇所、海外の拠点があります。その拠点は、もちろん韓国のコンテンツをその地域・その国に広げるためのエイジェンシー(代理店)のような役割をすることが大事です。現地のコンテンツ関連の企業とのビジネスマッチング。K-POP、ドラマ、デジタル漫画などの韓国コンテンツと一緒に融合しながら産業全体の基盤作りに重点を置いています」

“日本の音楽”のさらなる海外進出 必要なものは?

東京・原宿にある会社・アソビシステム。「新しい学校のリーダーズ」を海外で売り出すことに成功しました。

新しい学校のリーダーズ
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ブームのきっかけは、数十秒程度のショート動画が集まるTikTokです。中には、3226万回以上再生され、世界中からコメントが寄せられた動画もあります。海外での知名度が上がったとき、力を入れたのがライブ活動でした。

アソビシステム 中川悠介社長
「結局フォロワーが増えるとか、TikTokで再生されるということだけじゃダメで。ライブに来るとか、すべてはトータルが紐づいて、そこからスタートしたものが、熱が高まっていくという過程が、一つの大きくなる過程なのかなとは思っています」

そうして辿り着いたのが、アメリカ最大の音楽フェス「コーチェラ」のステージでした。数々のポップアーティストを手掛ける中川さん、今後の展望は。

アソビシステム 中川悠介社長
「政府も民間企業も、僕たちみたいなエンターテインメント業界も含めて、色んな人の意見が一致しているタイミングってそうはないと思うんです。今やるしかないなと思っているのはありますね、やっぱり。」

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