
8日にフィリピン付近で発生したマグニチュード8.2の地震で、少なくとも32人が死亡しました。地震が発生した時の映像を見ると、激しい横揺れが1分ほど続いていました。現地に住む日本人が当時の状況について話しました。
揺れで小学校パニック
轟音を立てながら、飲食店が入ったビルが一瞬のうちに倒壊しました。
朝礼中、地震に襲われた小学校。激しい横揺れが続き、子どもたちの身体が左右に大きく揺れます。
次の瞬間、子どもたちのすぐ後ろで屋根が倒壊。この小学校の校長に話を聞くことができました。
マハヤハイ小学校 パチュルエラ校長
「(Q.地震はどれくらい長く感じた?)1分から2分間、揺れたように感じました。大きい揺れでした。100人以上の児童が校庭にいました。子どもたちが泣きはじめ、私たちも怖かったですが、子どもたちのために冷静であるように努めました」
幸い児童にけがはなく、保護者同伴で帰宅。しかし、地震発生からおよそ10時間が経った8日午後6時の時点で、水道が止まっている状態が続いているといいます。
地震発生 横揺れの長さは
ミンダナオ島・南ダバオ州にある高校では、慌てて建物から逃げる生徒たち。次の瞬間、校舎がひび割れ、1階部分が潰れるように倒壊しました。
8日、日本時間午前8時40分ごろにミンダナオ島を襲ったマグニチュード8.2の地震。壁は剥がれ落ち、地面には大きな破片が落ちていました。
露天街の防犯カメラには地震発生の瞬間が捉えられていました。揺れの長さを確認してみると、1分近く揺れが続いていたことが分かります。
AP通信は35人が死亡し、200人以上が負傷したと伝えています。
現地メディアによると、7人が行方不明になっているということですが、被害の全容についてはまだ分かっていません。
現地日本人語る揺れの体感
フィリピン諸島の南端に位置するミンダナオ島。人口およそ2700万人、国内で2番目に大きな島で雄大な山々に、コバルトブルーの海など豊かな自然に恵まれています。
8日、ミンダナオ島の最大の都市・ダバオ市では…。地震からおよそ9時間後に撮影された市内の様子です。
映像を撮影した、ダバオ市在住4年の北中幸子さん(67)はこう話します。
「被害に遭ったのが、この上のここの所が剥がれています」
地震の影響で、リビングの壁の一部が剥がれ落ちました。
「ガタガタガタって違和感のある揺れが来たので、テーブルの下にすぐ潜り込んで1分か2分か、ちょっと私は長く感じたんですけれど。横にぶれる感じのグラグラグラグラーという揺れでした。外では、キャーとかワーという声はすごく聞こえました」
さらに、建物の共用部分でも…。
「パッと見たら1階のあの通路の所にいっぱい壁のような材料が落ちてて」
床には、剥がれ落ちて散乱した壁の破片が…。
「またあんな大きい地震が来たら、どうしようかと思いますね。きょう買ったのは、このカップラーメン。これがクラッカーです。最悪のことは考えて、準備しとかないといけない」
「地震だ地震だ注意しろ」
地震からおよそ9時間後のミンダナオ島内陸部のキダパワン市。町には三輪タクシーが走り、市場では買い物をする人の姿もあります。
キダパワン市に暮らして11年になる宮木梓さん(45)はこう話します。
「通学路にいる途中で地震に遭いました」
フィリピンでは8日から新学期。息子にとって初めての登校になるはずが…。
「最初は(揺れに)気がつかなかったんですけど、車に乗って止まっていたおじさんが、地震だ地震だ注意しろというふうに叫んでくれたので、そこで地震ということに気づいて。電信柱を見たらすごく揺れているので、これはちょっと大きい揺れだなと思って、しゃがんで地震が止まるのを待ちました」
学校に避難後、しばらく校庭で待機した後、緊急下校に。子どもたちは新学期の授業を受けることなく、保護者と一緒に帰路につきました。
「去年もセブで大きい地震があったので、やっぱり他人ごとではないし、いつ自分たちが被災者になるか分からないので、自分たちにできることをしたいという意識はすごく高いです」
宮崎港では30cmの津波観測
津波注意報が発表され、ヘルメットをかぶり、小学校から一斉に飛び出してくる児童。学校裏の高台へ避難しています。
海岸から600メートルほどの所にある宮崎県日南市の大堂津小学校では、津波注意報を受けてすぐに裏山へ避難しました。
8日、沖縄県から茨城県までの沿岸部で、8時間にわたり出された津波注意報。
宮崎港では30センチ、小笠原諸島・父島、和歌山県・串本町、鹿児島県・種子島で20センチの津波を観測しました。
種子島では海水浴場に遊泳禁止のロープが張られ、茨城県ひたちなか市では漁港で釣りをする人に声をかける消防職員の姿もありました。
8日、東京・竹芝や静岡・熱海と伊豆大島を結ぶ高速船が欠航になりました。
大島へ行く予定だった人
「(乗船して)東京湾の中でニュースが入って、いきなりこっちに戻ってくると、面食らったよね。船が出たら、行くもんだと思ってたからね」
(2026年6月9日放送分より)
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