■「誰のこだわりを反映するべきか」女性・女系天皇の議論の停滞
女性・女系天皇について20年前に議論が活発化したものの、トーンダウンした後“棚あげ”の状態が続く現状。王位継承権を女性にも認めている海外の状況との違いを踏まえ、能條氏は次のように語る。
「国が違えば、そういう風になっている(愛子さまが王位継承している)可能性もあるのに…。過去を見れば、日本でも女性が天皇だった時代はあるので、男性天皇こそが日本の伝統だという考え方は意外と近代に作られてきている。ただ、女性天皇はいいけど、女系天皇はダメというところにすごく問題の根深さを感じる」
保守派として知られる高市総理の存在が、今後の議論にどう影響を及ぼすのか。野中記者は現在の国会の力学を踏まえて次のように解説する。
「現時点では男系男子による皇位継承を変更する法改正の議論は進んでいない。この背景にあるのが、現政権のトップにいる保守的な高市総理。今、国会で3分の2を占める自民党を引っ張っているのが保守的な高市総理となると、なかなか女系天皇の実現に向けた議論は進まないと思う」
一方、ANN世論調査では「女性天皇を認めるべき」が85%、「女系天皇を認めるべき」が78%といずれも賛成派が多数を占める結果となっている。この国民の感覚について、能條氏は次のように見解を述べる。
「この数字が一番私の中ではしっくりくる。どういう風に国民の広い理解を得ていくかという話があるが、多くの人たちが『いいんじゃない?』と思っていることをこの数字が表している。じゃあ(女性・女系天皇の議論について)誰のこだわりを反映するべきなのかが難しいところだと思う」
そもそも女性天皇と女系天皇って違うの?法改正への高いハードルと今後の見通し
