
アメリカとイランの間で和平合意が成立したとトランプ大統領が発表した。イランメディアも合意が成立したと報じている。覚書の調印式は19日にスイスで行われるということだ。
【画像】前代未聞の開催 ホワイトハウス敷地内に総合格闘技UFC大会の会場
米・イラン和平協議に大きな進展
誕生日当日、ホワイトハウスの敷地内で存在感を放っていたのは、総合格闘技大会の会場。これまでの歴史上で、ホワイトハウスの敷地内でプロスポーツ大会が開かれたことはなく、前代未聞の開催だ。
そんな中、トランプ大統領にとってはバースデープレゼントとなるのだろうか。イランとの和平協議が大きな進展を迎えた。
トランプ大統領のSNS
「多くの大統領がイランとの和平を試みましたが、私の前では皆失敗に終わりました。地域の指導者たちは、初めて真の平和を実現できる大統領を見つけたのです」(14日)
14日、トランプ大統領はSNSでアメリカとイランの合意が成立したと発表した。
「イラン・イスラム共和国との合意が成立した。皆さん、おめでとう。私はここに、ホルムズ海峡の通航料なしの開放と、米海軍による封鎖の即時解除を承認する。世界の船はエンジンを始動してくれ。石油を流せ!」
状況が大きく前進する兆しが見えてきたイラン情勢。しかし、その前日には、イスラエルがレバノンへこのタイミングで再び攻撃に踏み切り、アメリカとイランに緊張を走らせていた。
“合意間近”発言は39回目
2月28日に始まったアメリカ側とイランの戦闘。トランプ大統領はこれまで「戦闘終結に向けた合意」について、楽観的な発言を続けてきた。
「ほとんどすべての点で合意に近づいている」(3月23日)
「イランとの合意はもう見えている」(3月29日)
「イランと合意できる見通しは立っている。よい合意になるだろう」(4月16日)
これまで何度も繰り返された「イランとの合意は近い」という発言。CNNのキャスター、アンダーソン・クーパー氏は「“合意間近”の発言は、これで39回目。数日中に欧州で“壮大な決着”に署名できるとしています」と伝えた。
アメリカ側とイランの戦闘が始まってから間もなく4カ月。双方が合意に向け歩み寄りを見せ、戦闘終結に向けた覚書について、13日にトランプ大統領は「14日に署名される予定だ」と主張していた。
合意を前に空爆 思惑は
そんな中、再び攻撃に踏み切ったイスラエル。ネタニヤフ首相は14日、レバノンの首都ベイルート南部にあるダヒエ地区を攻撃したと発表した。
レバノンの国営メディアは少なくとも3人が死亡し、15人がけがをしたと伝えた。
和平への動きに水を差されたことにトランプ大統領は、「イランとの和平合意が目前に迫っている特別な日に起こるべきではなかった」と述べた。
イラン側は、イスラエルの攻撃を踏まえ…。
イラン ガリバフ国会議長
「約束を果たす意志と能力が欠けているのであれば、この道を歩み続けるのが不可能になる」
和平合意に向け動くアメリカとイランに緊張を走らせたイスラエルの再攻撃。イスラエルの思惑について慶応大学の田中浩一郎教授は、次のように分析している。
「これは合意をつぶしたいからです。レバノンの話があるいは停戦合意の中に含まれると、イスラエルは手を出せなくなってしまうわけですね、それも困るし。それからアメリカとイランが協議を続けているということも非常に厄介な状態だと思っていますし。ましてや今のイランの体制が残るような格好で合意ができてしまう。これは彼らは容認できないということ」
19日にスイスで調印式へ
そうした状況下だったものの、アメリカとイランは電撃的に戦闘終結に合意した。
和平交渉を仲介してきたパキスタンのシャリフ首相も15日、SNSに「米国とイランの間で合意に達した。レバノンを含むすべての戦線における軍事作戦の即時かつ永久的な終了を宣言した」と覚書への調印式は19日にスイスで開かれると投稿した。
その後、イランメディアもガリババディ外務次官の話として、戦闘終結に向けた覚書が成立したと報じた。
イスラエルによるレバノンへの攻撃を受け交渉を打ち切り報復の準備を進めていたというが、トランプ大統領から提示された「土壇場の譲歩」を受け入れ、攻撃を見送ったという。
イランメディア
「覚書の文面は最終化された」
「単なる外交成果ではなく、軍事的な成果によってもたらされたものだ」
(2026年6月15日放送分より)
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