
全国的にも知名度の高い「赤い羽根共同募金」を巡り、資金を扱う北海道の関連団体で、およそ1億8000万円が使途不明になっていることが明らかになりました。
【画像】赤い羽根は「助け合い」「思いやり」のシンボル 1947年に始まった募金
福祉事業や復興支援に活用
北海道共同募金会 瀬尾英生会長
「お預かりした浄財を職員の不適切な行為によって失うことになってしまったことを大変申し訳なく思い、重ねて重ねておわび申し上げます」
横領の疑惑が持たれているのは、北海道共同募金会の50代の男性事務局長です。
事務局長は2020年ごろから、募金などで集めた寄付金およそ1億8000万円を着服していたとみられます。
戦後間もない1947年に始まった赤い羽根共同募金。赤い羽根は、昔から世界中で「勇気」や「よい行い」の印として用いられ、今では「助け合い」や「思いやり」のシンボルとなっています。
寄せられたお金は、高齢者や障害者のための福祉事業、地震などで被害を受けた地域の復興支援などに使われます。
会計を事務局長1人で管理
北海道だけでも、例年6億円から7億円ほどが集まる寄付金。今年2月、札幌国税局が事務局長の所得税法違反の疑いで募金会に査察が入り、それがきっかけで使途不明金の存在が発覚しました。
調査を行った 後藤雄則弁護士
「年度末に取引業者から一時的に金銭を借り入れ、決算を越えた後に返済するなどの処理がなされていたことや、理事会の承認のない議事録を作成して、金融機関から相当額の借り入れを行っていたことを確認。これらの行為で、不足金を一時的に補っていたと考えられる」
毎年行っている外部による監査で、不正を見つけられなかったほか、会計を事務局長1人で管理していた実態も明らかになりました。
北海道共同募金会 天羽啓常務理事
「マグマのような怒りを感じる」
「なんてことをしてくれたんだ」
問題を受け、募金会は例年4月に行っている助成金の交付を一時停止しています。
事務局長は、職員に対し「申し訳ないことをした。いずれおわびをしたい」と話しているということです。
募金会は事務局長を懲戒解雇にする方針で、横領の事実が認められた場合、損害補償請求や刑事告訴を検討しています。
(2026年6月16日放送分より)
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